令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.27は、河川護岸前面に設置する根固工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。根固工に求められる重量と敷設量、捨石工、かご系の根固工、異形コンクリートブロックの乱積みという4つの記述を見分けます。
誤りは、乱積みの説明に層積みの特徴が混ざっている点にあります。層積みはブロックを規則正しく並べるため河床整正が必要で、水深が深いと施工しにくくなります。乱積みは河床の形状に合わせて投入できるので、深掘れ箇所や水深の深い場所でも施工できます。⑷が乱積みと層積みを取り違えていないかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 根固工は大きな流速の作用する場所に設置されるため、流体力に耐える重量で、護岸基礎前面に洗掘を生じさせない敷設量であること | ○(正しい) | 流されない重量と、基礎前面が洗掘されない広さの両方が要件になる |
| ⑵ 捨石工の施工は、土砂の吸出し防止のために表層に大きな石を用い、内側に栗石又は砂礫を目つぶしとして用いる | ○(正しい) | 表層は流されにくい大きな石、内側は目つぶしで隙間を埋めて吸出しを防ぐ |
| ⑶ かご系の根固工は、屈撓性があり多孔質であるため、河床変動を抑制すると共に水際の多様化にも適している | ○(正しい) | 河床が変動しても追従でき、隙間が生物の生息場になる |
| ⑷ 異形コンクリートブロックの乱積みの施工は、河床整正を行って積み上げるので、水深が深くなると施工は困難となる | ×(誤り) | 河床整正を行って積むのは層積み。乱積みは河床の形状に合わせて投入でき、水深が深い場所にも適する |
異形コンクリートブロックの並べ方には、層積みと乱積みがあります。層積みはブロックを規則正しく並べる方法で、見た目が整い所要のブロック数も少なくて済みますが、並べる下地をならす河床整正が要ります。水深が深いと据付け位置が見えず、この整正と据付けが難しくなります。
乱積みは向きをそろえずに投入していく方法です。河床整正を行わずに河床の形状へなじませて積めるため、深掘れ箇所や水深の深い場所でも施工できる。⑷は乱積みと書きながら層積みの条件を並べており、ここが取り違えです。⑴の重量と敷設量、⑵の捨石工で表層に大きな石を使い内側を目つぶしで埋める手順、⑶のかご系が屈撓性と多孔質で河床変動に追従し水際の多様化にも向く点は、いずれも正しい記述です。したがって適当でないものは選択肢4です。
問題:異形コンクリートブロックの乱積みは、河床整正を行って積み上げるので、水深が深くなると施工が困難になる。
〇か×か。
答え:×
河床整正を行って積むのは層積みです。乱積みは河床の形状に合わせて投入でき、水深が深い場所や深掘れ箇所にも適します。
問題:捨石工は、土砂の吸出し防止のために表層に大きな石を用い、内側に栗石又は砂礫を目つぶしとして用いる。
〇か×か。
答え:〇
表層は流されにくい大きな石、内側は目つぶしで隙間を埋め、背面の土砂が吸い出されるのを防ぎます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。根固工の設計・施工は、河川砂防技術基準等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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