令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.25は、コンクリート構造物のひび割れに関する図の問題です。⑴〜⑷のひび割れの図から、コンクリートの沈下やブリーディングにより施工後の比較的早い時期に発生すると考えられるものを1つ選びます。
コンクリートのひび割れは、原因とあらわれる時期でおおまかに見分けられます。沈下やブリーディングによるひび割れは、コンクリートがまだ固まらないうちに生じる、いちばん早い時期のひび割れです。温度ひび割れは水和熱で数日をかけて、乾燥収縮ひび割れは硬化後に水分が抜けて長い期間で、疲労ひび割れは供用開始後の繰返し荷重で生じます。図の4つのうち「施工後の比較的早い時期」に当てはまるのは、鉄筋に沿った水平方向のひび割れになる沈下ひび割れです。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢⑵(沈下・ブリーディングにより早い時期に発生する沈下ひび割れ)
| 選択肢のひび割れ | 主な原因 | 発生時期 | 典型的な形態・見分け |
|---|---|---|---|
| ⑴ 温度ひび割れ | セメントの水和熱による温度変化(内部拘束・外部拘束) | 打込み後の数日程度(硬化の過程) | 部材を貫通する比較的規則的なひび割れ |
| ⑵ 沈下ひび割れ(正解) | コンクリートの沈下・ブリーディング(鉄筋やセパレータが沈下を妨げる) | 打込み後数時間〜半日の早い時期 | 鉄筋位置に沿う水平方向の直線状のひび割れ |
| ⑶ 乾燥収縮ひび割れ | 硬化後にコンクリート中の水分が抜ける乾燥収縮 | 材齢が進んだ後の長い期間 | 拘束を受ける部分から生じる |
| ⑷ 疲労ひび割れ | 供用中の車両など繰返し荷重の作用 | 供用開始後 | 荷重が繰り返し作用する位置に生じる |
コンクリートの打込み直後、内部の骨材やセメントは自重でわずかに沈降し、練混ぜ水の一部が表面へ浮き上がります(ブリーディング)。このとき鉄筋やセパレータが骨材の沈下を妨げ、その上下で沈降量に差が生じて、鉄筋位置に沿った水平方向のひび割れになります。
この沈下は打込み後数時間〜半日ほどで落ち着くため、ひび割れも同じ早い時期にあらわれます。温度ひび割れ・乾燥収縮ひび割れ・疲労ひび割れは発生時期がもっと後で、「施工後の比較的早い時期」に当てはまるのは沈下ひび割れだけです。したがって図で選ぶべきものは選択肢⑵になります。
問題:沈下ひび割れは、コンクリートの沈下やブリーディングにより、施工後の比較的早い時期に発生する。
〇か×か。
答え:〇
鉄筋やセパレータが骨材の沈下を妨げ、打込み後数時間の早い時期に鉄筋に沿った水平方向のひび割れが生じます。
問題:乾燥収縮ひび割れは、打込み直後の数時間で鉄筋に沿って発生する。
〇か×か。
答え:×
乾燥収縮ひび割れは硬化後に水分が抜けて長い期間で生じます。打込み直後の早い時期に鉄筋に沿って生じるのは沈下ひび割れです。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。コンクリートのひび割れは、コンクリート標準示方書等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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