ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和6年度 1級土木施工管理技士 問題B No.24を解説、建設機械の選定

令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.24は、施工計画における建設機械の選定について、①〜④のうち適当なもののみをすべて挙げている組合せを選ぶ問題です。組合せ機械の能力配分、作業体系、作業量の平滑化、機械の能率が並びます。

この問題のポイント

不適当なのは④だけです。建設機械は機種・性能で適用範囲が違い、同じ機能でも現場条件で施工能力が変わるので、その機械が最大能率を発揮できる施工法を選びます。平均能率ではありません。①②③は組合せ機械と作業計画の原則どおりです。

※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(適当なものは①②③)

①〜④の正誤

記述正誤解説
① 組合せ建設機械では、従作業の施工能力を主作業と同等、あるいは幾分高めにする○(適当)従作業が遅いと主作業が待たされる
② 主要機械の能力を最大限に発揮させるため、作業体系を並列化する○(適当)直列だと1台の停止が全体を止める
③ 作業量をできるだけ平滑化し、施工期間中の使用機械の必要量が大きく変動しないよう計画する○(適当)山と谷があると機械も人も余る/足りない
④ 機械の能力・性能、作業場の面積等により最も適したものを選び、その機械が平均能率を発揮できる施工法を選定する×(不適当)平均能率でなく最大能率を発揮できる施工法を選ぶ

④のポイント(ここが不適当)

建設機械は、機種や性能によって使える範囲が違い、同じ機能を持つ機械でも現場条件によって施工能力が変わります。だからこそ機械を選ぶときは、その機械が最大能率を発揮できる施工法を選定することが合理的で経済的です。④はここを平均能率と書いており、選定の目的とかみ合いません。

平均能率という語は、実際の作業では待ちや段取り替えがあるので能率が落ちる、という説明に使われます。しかし機械を選ぶ段階でわざわざ平均どまりの施工法を選ぶ理由はありません。能率が落ちる要因は認めたうえで、選定では最大能率を狙うという順序で考えます。②が「最大限に発揮させる」と書いているのと並べれば、④だけが逆を向いていることが見えます。

①は組合せ機械の基本で、従作業が主作業より遅いと主作業の機械が手待ちになるため、同等か幾分高めにそろえます。②の並列化は、機械を直列につなぐと1台の停止が全体を止めてしまうことへの対処です。③の平滑化は、必要な機械台数が期間中に大きく上下すると、余る時期と足りない時期が出て手配も安全管理も乱れるためです。したがって適当なものは①②③で、正解は選択肢3です。

覚え方

  • 機械選定は最大能率を発揮できる施工法を選ぶ。平均能率ではない
  • 組合せ機械は、従作業の能力を主作業と同等か幾分高めに
  • 作業量は平滑化し、機械の必要量を大きく変動させない

理解度チェック

問題:建設機械の選定では、その機械が平均能率を発揮できる施工法を選定する。

〇か×か。

答え:×

最大能率を発揮できる施工法を選びます。それが合理的かつ経済的です。

問題:組合せ建設機械では、従作業の施工能力を主作業の施工能力より幾分低めにする。

〇か×か。

答え:×

同等、あるいは幾分高めにします。従作業が遅いと主作業の機械が手待ちになります。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B・種別:土木) 問題」
  • 機械選定の原則(「その機械が最大能率を発揮できる施工法を選定することが合理的かつ経済的である」/組合せ機械では「従作業の施工能力は主作業の施工能力と同等、あるいは幾分高め」):施工機械の選定

※ 問題文と①〜④の記述は転載していません。原文はJCTCの公開資料で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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