令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.5は、建設工事における施工計画立案に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。資機材の輸送、発注者から示される工程、下請負業者の選定、契約書類の把握という4つの記述を見分けます。
誤りは、発注者から示される工程をどう受け取るかにあります。示されるのは標準的な工期であって、その現場での最適工期が保証されているわけではありません。施工者は現場条件や投入できる資源をもとに、自分の工程計画を組み立てます。⑵が示された工程を最適工期と決めつけていないかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 資機材の輸送では、輸送ルートの道路状況や交通規制等を把握し、不明な点は道路管理者や所轄警察署に相談して解決しておく | ○(正しい) | 搬入できない条件は着手前に潰しておく |
| ⑵ 発注者から示される工程は経済的な最適工期となっていることから、工程計画はこれをもとに作成する | ×(誤り) | 示されるのは標準的な工期。最適工期とは限らず、施工者が条件に応じて工程計画を立てる |
| ⑶ 下請負業者の選定にあたっては、技術力、過去の実績、信用度、労働力の供給、安全管理能力等を調査する | ○(正しい) | 価格だけでなく施工能力と安全管理まで見る |
| ⑷ 工事内容を十分把握するため、契約書類を正確に理解し、工事数量や仕様(規格)のチェックを行う | ○(正しい) | 数量と仕様の食い違いは早期に見つける |
発注者が示す工期は、標準的な作業量や一般的な施工条件をもとに設定された期間です。実際の現場では、地形や用地の制約、近接する構造物、投入できる機械と人員、気象条件などによって、無理のない工程も費用が最小になる工程も変わります。
そのため発注者から示される工程は標準的な工期であり、経済的な最適工期とは限らない。⑵はこれを最適工期と決めつけ、そのまま工程計画の前提にすると書いており、施工計画の立て方として適当ではありません。示された工期は守るべき制約として扱いつつ、その中で自社の条件に合う工程を検討します。⑴の輸送ルートの事前確認、⑶の下請負業者の調査項目、⑷の契約書類による工事数量と仕様の確認は、いずれも正しい記述です。したがって適当でないものは選択肢2です。
問題:発注者から示される工程は経済的な最適工期であるため、工程計画はそのまま用いればよい。
〇か×か。
答え:×
示されるのは標準的な工期です。現場条件や投入できる資源をもとに施工者が工程計画を立てます。
問題:下請負業者の選定では、技術力や過去の実績のほか、安全管理能力も調査する。
〇か×か。
答え:〇
信用度や労働力の供給とあわせて確認します。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。施工計画の考え方は、土木工事共通仕様書・施工計画の関係図書等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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