ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和6年度 1級土木施工管理技士 問題B No.6を解説、ネットワーク式工程表

令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.6は、ネットワーク式工程表を読み取り、記述のうち適当でないものを選ぶ問題です。クリティカルパス、ある作業の最早開始時刻、工期、ある作業が遅れたときの影響という4つの読み取りが問われます。

この問題のポイント

誤りは、作業Kの最早開始時刻にあります。ある作業の最早開始時刻は、開始点からその作業の開始イベントへ至る最長経路の所要日数で決まります。作業Kの場合は22日目で、⑵の23日目は1日大きくなっています。経路を1本見落とすか、別の経路と取り違えると起きるずれです。

※ 問題文とネットワーク図そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ クリティカルパスは、⓪→①→②→③→⑤→⑨である○(正しい)開始から完了までの最長経路がクリティカルパス
⑵ 作業Kの最早開始時刻は、工事開始後23日目である×(誤り)作業Kの最早開始時刻は22日目。そこへ至る最長経路の日数で決まる
⑶ 工事開始⓪から工事完了⑨までの必要日数(工期)は30日である○(正しい)クリティカルパスの所要日数が工期になる
⑷ 作業Fが2日遅れると工期は当初工期より1日遅れる○(正しい)余裕が1日あるため、2日の遅れのうち1日が工期に出る

選択肢2のポイント(ここが誤り)

ネットワーク式工程表の読み取りは、次の3つを機械的に当てはめれば足ります。第1に、各イベントの最早開始時刻は、開始点からそのイベントへ至る経路のうち所要日数が最も長いものを採ります。合流点で複数の経路があるときは、短いほうを選ぶと後続作業が始められません。第2に、開始から完了までの最長経路がクリティカルパスで、その所要日数が工期になります。第3に、クリティカルパス上にない作業には余裕があり、その余裕を超えて遅れた分だけ工期に響きます。

この問題では作業Kの最早開始時刻は22日目であり、23日目とした⑵が誤りになります。⑷は余裕が1日ある作業Fが2日遅れる場合で、超過した1日だけ工期が延びるという読み方です。⑴のクリティカルパスと⑶の工期30日も図のとおりです。したがって適当でないものは選択肢2です。

覚え方

  • 最早開始時刻はそこへ至る最長経路の日数。合流点は必ず長いほうを採る
  • クリティカルパス=開始から完了までの最長経路。その日数が工期
  • クリティカルパス上にない作業は、余裕を超えた分だけ工期に響く

理解度チェック

問題:ある作業の最早開始時刻は、そこへ至る経路のうち所要日数が最も短い経路で決まる。

〇か×か。

答え:×

最も長い経路で決まります。短い経路で決めると、先行作業が終わらないうちに始めることになってしまいます。

問題:余裕が1日ある作業が2日遅れた場合、工期は1日延びる。

〇か×か。

答え:

余裕を超えた分だけが工期に現れます。

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出典・参考資料

※ 問題文とネットワーク図は転載していません。図はJCTCの公開資料で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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