令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.32は、道路のアスファルト舗装における路床の施工に関する記述のうち、適当なものを選ぶ問題です。盛土路床、切土路床、安定処理による構築路床、置換え工法という4つの記述のうち、正しいものは1つだけです。
正しいのは盛土路床で、締め固めるほど良いのではなく、過転圧による強度低下を招かないように仕上げます。誤りの3つは数値と方式です。切土路床で取り除くのは路床面下30cm程度以内の木根・転石で、安定処理は一般に路上混合方式、置換え工法では掘削面以下の層を乱さないようにします。1m以内・必ず中央プラント方式・掻きほぐすという言い換えを見抜けるかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 盛土路床は、盛土材の性質をよく把握したうえで均一に敷き均し、過転圧による強度低下を招かないように十分に締め固めて仕上げる | ○(正しい) | 締め固めすぎると土がこね返されて強度が落ちる。過転圧を避けて仕上げる |
| ⑵ 切土路床は、路床面下1m以内に木根、転石等があれば、これらをすべて取り除いてから仕上げる | ×(誤り) | 取り除くのは路床面下30cm程度以内にある木根・転石等 |
| ⑶ 安定処理による構築路床は、必ず中央プラント方式で行い、所定の締固め度が得られれば全厚を1層で仕上げる | ×(誤り) | 一般に路上混合方式で行う。全厚を1層で仕上げる点は正しい |
| ⑷ 置換え工法による路床は、掘削面以下の層をしっかりと掻きほぐしながら良質土を敷き均し、締め固めて仕上げる | ×(誤り) | 掘削面以下の層はできるだけ乱さないようにして良質土を敷き均す |
路床は舗装を支える土の層で、ここが弱いと上に何を敷いても沈みます。ただし締固めは強くかけるほど良いとは限りません。含水比の高い土を転圧し続けると、土がこね返されて逆に強度が落ちます。これが過転圧です。盛土路床は、盛土材の性質を把握したうえで均一に敷き均し、過転圧による強度低下を招かないように締め固めて仕上げる。⑴はこの加減を正しく述べています。
誤りの3つは、覚えている数値と方式をそのまま当てはめれば見抜けます。
⑵の切土路床で取り除くのは、路床面下30cm程度以内にある木根や転石です。1m以内をすべて除去するのは過大です。
⑶の安定処理による構築路床は、一般に路上混合方式で現状路床土と安定材を混合します。全厚を1層で仕上げる点は正しく、「必ず中央プラント方式」という限定が誤りです。
⑷の置換え工法では、掘削面以下の層をできるだけ乱さないようにして良質土を敷き均します。掻きほぐせば支持層を自分で弱くします。
問題:安定処理による構築路床は、必ず中央プラント方式で行う。
〇か×か。
答え:×
一般に路上混合方式で行います。所定の締固め度が確認できれば全厚を1層で仕上げます。
問題:置換え工法による路床では、掘削面以下の層を掻きほぐしてから良質土を敷き均す。
〇か×か。
答え:×
掘削面以下の層はできるだけ乱さないようにします。掻きほぐすと支持層を弱めてしまいます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。路床の施工は、舗装施工便覧・舗装設計施工指針等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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