令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.33は、道路のアスファルト舗装における上層路盤の施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。石灰安定処理路盤、加熱アスファルト安定処理路盤の敷均し、シックリフト工法での締固め、セメント安定処理路盤の施工継目という4つの記述を見分けます。
誤りは、端部の締固めに使う機械にあります。側方に拘束するものがない端部を大型機械で転圧すると、材料が横へ逃げて所定の密度が出ません。だから端部のように拘束のない箇所はタンパ等の小型の締固め機械を使います。⑶が大型の締固め機械と書いており、そこが引っかけになります。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 石灰安定処理路盤で、安定処理材料を均一に敷き均した後、締め固めて仕上げるときは、最適含水比よりやや湿潤状態で締め固めると良い | ○(正しい) | 石灰安定処理はやや湿潤側で締め固める(乾燥状態ではない) |
| ⑵ 加熱アスファルト安定処理路盤で、ブルドーザやモータグレーダ等、アスファルトフィニッシャ以外で敷き均す場合は、材料の分離に留意する | ○(正しい) | 敷均しはアスファルトフィニッシャが基本。他の機械では粗骨材が偏りやすい |
| ⑶ シックリフト工法で、側方端部を拘束するものがない場合は、振動ローラ等の大型の締固め機械で締め固めると良い | ×(誤り) | 拘束のない端部は大型機械でなく、タンパ等の小型の締固め機械で締め固める |
| ⑷ セメント安定処理路盤で、縦方向の施工継目を新しい材料で打ち継ぐ場合は、日時をおくとひび割れを生じることがあるため、できるだけ早い時期に打ち継ぐ | ○(正しい) | 硬化が進む前に打ち継ぐほど継目が一体になる |
シックリフト工法は、加熱アスファルト安定処理路盤を1層10cmを超える厚さで敷き均して仕上げる施工法です。厚く敷くぶん、締固めは奥まで効かせる必要があります。ところが端部に縁石や既設舗装のような拘束がないと、転圧の力で材料が横へ広がり、押さえ込むほど端が崩れて密度が上がりません。
このため側方端部を拘束するものがない場合は、振動ローラ等の大型でなく、タンパ等の小型の締固め機械で締め固める。⑴の石灰安定処理を最適含水比よりやや湿潤状態で締め固めること、⑵のアスファルトフィニッシャ以外で敷き均す場合に材料の分離へ留意すること、⑷のセメント安定処理路盤の縦方向の施工継目をできるだけ早い時期に打ち継ぐことは、いずれも正しい記述です。したがって適当でないものは選択肢3です。
問題:シックリフト工法で側方端部を拘束するものがない場合は、振動ローラ等の大型の締固め機械で締め固めると良い。
〇か×か。
答え:×
拘束のない端部では材料が横へ逃げるため、タンパ等の小型の締固め機械を用います。
問題:石灰安定処理路盤は、最適含水比よりやや湿潤状態で締め固めると良い。
〇か×か。
答え:〇
やや湿潤側で締め固めます。乾燥状態で締め固めるという記述は誤りとして出題されます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。上層路盤の施工は、舗装施工便覧・舗装設計施工指針等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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