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令和6年度 1級土木施工管理技士 No.61を解説、道路占用工事の掘削

令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.61は、道路占用工事における道路の掘削に関する記述のうち、道路法令上誤っているものを選ぶ問題です。舗装の切断、掘削土砂のたい積、わき水やたまり水の排出、掘削面積という4つの基準が並びます。

この問題のポイント

誤りは、わき水やたまり水の扱いを言い切っている点にあります。基準は排水施設の機能や道路の交通に支障を及ぼさないよう措置することを求めるもので、いかなる場合でも排出を禁じる形にはなっていません。法令の記述に例外や条件が付いているのに、選択肢が絶対的な表現に置き換えていないかが問われます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 舗装道の舗装の部分の切断は、のみ又は切断機を用いて、原則として直線に、かつ路面に垂直に行うこと○(正しい)復旧の継目をそろえるため、直線かつ垂直に切る
⑵ 掘削部分に近接する道路の部分には、掘削した土砂をたい積しないで余地を設け、交通に支障を及ぼすおそれのある場合は他の場所に排出すること○(正しい)掘削土を路上に積み上げず、支障があれば場外へ
⑶ わき水又はたまり水の排出にあたっては、いかなる場合でも道路の排水施設や路面に排出しないこと×(誤り)一律に禁じる規定ではなく、排水施設の機能や交通に支障を及ぼさないよう措置することが求められる
⑷ 掘削面積は、覆工を施工する等の措置をした場合を除き、当日中に復旧可能な範囲とすること○(正しい)掘りっぱなしを避け、その日のうちに戻せる範囲にとどめる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

道路の掘削に関する基準は、道路の構造と交通を守るために、やり方や範囲を具体的に定めています。⑴の切断方法、⑵の土砂のたい積、⑷の掘削面積は、いずれも条件や例外を伴う形で書かれています。⑷が覆工等の措置をした場合を除くとしているのが分かりやすい例です。

これに対し⑶はいかなる場合でも排出しないという一律の禁止に置き換えており、条件付きで措置を求める規定とは合いません。実際の工事では湧水やたまり水を排出せざるを得ない場面があり、基準はその際に排水施設の機能を妨げないこと、道路の交通に支障を及ぼさないことを求めます。選択肢の中で絶対的な言い切りが出てきたら、条文に条件や例外が付いていないかを確かめる場面です。したがって誤っているものは選択肢3です。

覚え方

  • 「いかなる場合でも」の言い切りは要注意。掘削の基準は条件付きで措置を求める形
  • 舗装の切断はのみ又は切断機で直線・路面に垂直/掘削土砂は路上にたい積せず余地を設ける
  • 掘削面積は当日中に復旧可能な範囲(覆工等の措置をした場合を除く)

理解度チェック

問題:わき水又はたまり水は、いかなる場合でも道路の排水施設や路面に排出してはならない。

〇か×か。

答え:×

一律に禁じる規定ではありません。排水施設の機能や道路の交通に支障を及ぼさないよう措置することが求められます。

問題:道路の掘削面積は、覆工を施工する等の措置をした場合を除き、当日中に復旧可能な範囲とする。

〇か×か。

答え:

掘削したまま放置しないための基準です。措置をとる場合は例外になります。

令和6年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • わき水・たまり水の排出に関する記述の判定(「いかなる場合でも」という絶対的表現が不適当):1級土木施工管理技士の過去問 令和6年度 問61

※ 問題文は転載していません。掘削の方法に関する基準は、道路法施行令(工事実施の方法に関する基準)を e-Gov 法令検索等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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