令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定 問題B(施工管理法の応用能力)No.34は、鉄筋のガス圧接に関する問題です。①〜④の記述のうち、適当なものの数を選びます(⑴1つ/⑵2つ/⑶3つ/⑷4つ)。圧接できる鋼種の組合せ、鉄筋径や呼び名の差の限度、圧接端面の処理、継手の非破壊検査の方法が、それぞれ正しく書かれているかを見分けます。
鉄筋のガス圧接は、圧接してよい鉄筋の条件と、継手の検査方法が問われます。誤りは①だけです。異なる鋼種どうしのガス圧接は、隣り合う強度区分(一鋼種違い)の組合せに限られ、①のSD345とSD490は圧接できません。②の径や呼び名の差、③の圧接端面の処理、④の超音波探傷検査による内部欠陥の検査は、いずれも正しい記述です。適当なものは②③④の3つになります。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(適当なものは②③④の3つ)
| 記述 | 正誤 | 正誤の根拠 |
|---|---|---|
| ① 鉄筋の種類がSD345のものとSD490のものを圧接してよい | ×(適当でない) | 異なる鋼種のガス圧接は隣り合う強度区分(一鋼種違い)に限られ、認められるのはSD345とSD390、またはSD390とSD490。SD345とSD490は強度区分が二段離れており圧接できない |
| ② 手動ガス圧接の場合、鉄筋の径がD29のものとD32のものを圧接してよい | ○(適当) | 鉄筋径又は呼び名の差が7mm以下なら圧接可能。D29とD32の呼び名の差は3で7mm以下にあたる。記述のとおり |
| ③ 圧接しようとする鉄筋の両端部は鉄筋冷間直角切断機で切断し、圧接作業直前に両側の圧接端面が直角かつ平滑であることを確認する | ○(適当) | 圧接端面は直角かつ平滑に仕上げ、圧接直前に確認する。冷間直角切断機による切断と端面確認の記述で正しい |
| ④ 手動ガス圧接継手の超音波探傷検査では、圧接面の欠陥からの反射波の強さを捉えて内部欠陥を検査する | ○(適当) | ガス圧接継手の非破壊検査は超音波探傷検査が標準。圧接面の欠陥で反射する超音波の強さから内部欠陥を評価する記述で正しい |
ガス圧接では、突き合わせた2本の鉄筋を加熱・加圧して一体化します。
強度区分が離れすぎると継手の性能を確保できないため、異なる鋼種の圧接は隣り合う強度区分(一鋼種違い)に限られます。
認められるのはSD345とSD390、またはSD390とSD490です。
①はSD345とSD490としていますが、間にSD390をはさむ二鋼種違いで、この2つは圧接できません。
数字が近く見えても、一段飛ばした組合せは認められません。
②③④は、圧接の条件と検査の記述で正しい内容です。②は径や呼び名の差が7mm以下なら圧接できる規定にあたり、D29とD32は差3で条件を満たします。ただし径違いの圧接は手動ガス圧接に限られ、自動ガス圧接では同じ径どうしを扱います。③は圧接端面を直角かつ平滑に処理し、圧接直前に確認する手順で正しく、④はガス圧接継手の非破壊検査に使う超音波探傷検査の説明として正しい記述です。
鉄筋のガス圧接は、圧接してよい鉄筋の条件と、継手の検査方法が過去問で繰り返し問われます。圧接できる鋼種の組合せ、径や呼び名の差の限度、圧接端面の処理、非破壊検査の方法を並べておきます。
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 異なる鋼種(強度区分)の圧接 | 隣り合う強度区分(一鋼種違い)の組合せまで。SD345とSD390、SD390とSD490は可。SD345とSD490は不可 |
| 鉄筋径・呼び名の差 | 径又は呼び名の差が7mm以下なら圧接できる(手動ガス圧接)。自動ガス圧接は同じ径どうしを圧接する |
| 圧接端面の処理 | 鉄筋冷間直角切断機などで直角かつ平滑に切断し、圧接作業直前に端面を確認する |
| 継手の非破壊検査 | 超音波探傷検査が標準。圧接面の欠陥からの反射波の強さで内部欠陥を検出する |
問題:鉄筋のガス圧接では、鉄筋の種類がSD345のものとSD490のものを圧接してよい。
〇か×か。
答え:×
異なる鋼種のガス圧接は、隣り合う強度区分(一鋼種違い)の組合せに限られます。認められるのはSD345とSD390、またはSD390とSD490で、SD345とSD490は間にSD390をはさむ二鋼種違いのため圧接できません。SD345を圧接できる相手はSD390までです。
問題:鉄筋のガス圧接継手の内部欠陥は、超音波探傷検査で圧接面の欠陥からの反射波の強さを捉えて検査する。
〇か×か。
答え:〇
ガス圧接継手の非破壊検査は超音波探傷検査が標準です。圧接面に欠陥があるとそこで超音波が反射するため、その反射波の強さを捉えて内部欠陥の有無を評価します。正しい記述です。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。基準の詳細は各発行元の仕様書・示方書で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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