ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度 1級土木施工管理技士 No.6を解説、土の原位置試験の結果の利用

令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.6は、土の原位置試験の結果の利用に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。標準貫入試験・ポータブルコーン貫入試験・透水試験・砂置換による密度試験が、それぞれ何を求め、どこに用いるかを見分けます。

この問題のポイント

砂置換による土の密度試験で求めた密度は、土がどれだけ締め固められたか(締固め度)を確認する品質管理(締固め管理基準)に用います。選択肢4はこれを「出来形管理基準に用いる」としていますが、出来形管理は盛土の厚さ・幅・高さなど形状寸法を確認するもので、密度は用いません。密度が締固め(品質)管理か出来形管理かを取り違えていないかが問われます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 標準貫入試験は、土層の構成の判定や構造物基礎の設計等に用いるN値を求めるために行う○(正しい)N値で土層構成・支持力を判断する
⑵ ポータブルコーン貫入試験は、地盤の強さの把握や建設機械のトラフィカビリティーの判定等に用いるコーン貫入抵抗を求めるために行う○(正しい)コーン貫入抵抗で走行性を判断する
⑶ 透水試験は、地下掘削に際しての湧水量や水位低下量の算定等に用いる透水係数を求めるために行う○(正しい)透水係数で湧水量等を算定する
⑷ 砂置換による土の密度試験は、土工の出来形管理基準に用いる土の密度を求めるために行う×(誤り)密度は締固め(品質)管理に用いる。出来形管理は形状寸法で密度は使わない

選択肢4のポイント(ここが誤り)

砂置換による土の密度試験で求めた密度は、盛土がどれだけ締め固められたか(締固め度)を確認する品質管理に用います。出来形管理は、盛土の厚さ・幅・高さなどの形状寸法が図面どおりかを確認するもので、密度は用いません。

砂置換による密度は締固め(品質)管理に用いるもので、「出来形管理基準に用いる」は誤りです。⑴⑵⑶は、標準貫入試験のN値・ポータブルコーン貫入試験のコーン貫入抵抗・透水試験の透水係数と、求める値も用途も正しく対応しています。したがって適当でないものは選択肢4です。

覚え方

  • 砂置換による土の密度=締固め(品質)管理に用いる(出来形管理は形状寸法で密度は使わない)
  • 標準貫入試験=N値/ポータブルコーン貫入試験=コーン貫入抵抗(トラフィカビリティー)/透水試験=透水係数
  • 出来形管理は「形・寸法」、品質管理は「密度・強さ」で分ける

理解度チェック

問題:砂置換による土の密度試験で求めた密度は、土工の出来形管理基準に用いる。

〇か×か。

答え:×

密度は締固め(品質)管理に用います。出来形管理は盛土の厚さ・幅・高さなどの形状寸法を確認するものです。

問題:標準貫入試験は、土層の構成の判定や構造物基礎の設計に用いるN値を求めるために行う。

〇か×か。

答え:

N値で土層構成・支持力を判断します。標準貫入試験はN値を求める試験です。

令和7年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • 土の原位置試験(標準貫入試験=N値、ポータブルコーン貫入試験=コーン貫入抵抗、透水試験=透水係数、砂置換による密度試験=土の密度で締固め〔品質〕管理に用いる)

※ 問題文は転載していません。原位置試験は、地盤調査の標準的な教科書等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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