令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.13は、コンクリート用混和材料に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。膨張材・石灰石微粉末・高性能AE減水剤・収縮低減材の効果や留意点が正しく述べられているかを見分けます。
高性能AE減水剤は、コンクリート温度や使用材料等の諸条件の変化に対して、ワーカビリティー等が影響を受けやすい傾向があります。選択肢3は「影響を受けにくい傾向がある」としていますが、実際は逆で、特に高温時にはスランプの経時低下が起きやすくなります。影響を受けやすいか受けにくいか、向きを取り違えていないかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 膨張材を適切に用いると、コンクリートの乾燥収縮や硬化収縮等に起因するひび割れの発生の低減が期待できる | ○(正しい) | 膨張材はひび割れの低減が期待できる |
| ⑵ 石灰石微粉末を用いると、コンクリートの材料分離やブリーディングを抑制する等の効果が期待できる | ○(正しい) | 材料分離・ブリーディングを抑制する |
| ⑶ 高性能AE減水剤を用いると、コンクリート温度や使用材料等の諸条件の変化に対して、ワーカビリティー等が影響を受けにくい傾向がある | ×(誤り) | 高性能AE減水剤は諸条件の変化に対してワーカビリティーが影響を受けやすい。「受けにくい」は逆 |
| ⑷ 収縮低減材を用いると、乾燥収縮ひずみを低減できるが、硬化コンクリートの凍結融解抵抗性を低下させる場合があることに留意が必要である | ○(正しい) | 収縮を低減するが凍結融解抵抗性の低下に留意する |
高性能AE減水剤は、高い減水性能を持つ一方で、コンクリート温度や使用材料等の諸条件の変化に対して、スランプの出方や保持性が変化しやすく、ワーカビリティー等が影響を受けやすい混和剤です。特に高温時にはスランプの経時低下が起きやすくなります。
高性能AE減水剤は諸条件の変化に対してワーカビリティーが影響を受けやすく、「受けにくい傾向」は逆で誤りです。膨張材(⑴)・石灰石微粉末(⑵)・収縮低減材(⑷)の記述は正しく、したがって適当でないものは選択肢3です。
問題:高性能AE減水剤を用いると、コンクリート温度や使用材料の変化に対して、ワーカビリティー等が影響を受けにくい傾向がある。
〇か×か。
答え:×
実際は影響を受けやすい傾向があります。特に高温時にはスランプの経時低下が起きやすくなります。
問題:収縮低減材を用いると、乾燥収縮ひずみを低減できるが、硬化コンクリートの凍結融解抵抗性を低下させる場合があることに留意が必要である。
〇か×か。
答え:〇
収縮を低減しますが、凍結融解抵抗性の低下に留意します。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。混和材料は、コンクリート標準示方書等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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