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令和7年度 1級土木施工管理技士 No.15を解説、コンクリートの打込み

令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.15は、コンクリートの打込みに関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。勾配部位の打上げ順、スラブと壁・柱の打込み、コールドジョイントの防止などが正しく述べられているかを見分けます。

この問題のポイント

スラブのコンクリートが壁又は柱のコンクリートと連続している場合は、壁・柱のコンクリートの沈下がほぼ終わってからスラブを打ち込みます。連続して同時に打ち込むと、壁・柱側の沈下に引きずられてスラブ部に段差や沈下ひび割れが生じるおそれがあります。連続して打ち込むのか、沈下後に打ち込むのかを取り違えていないかが問われます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 勾配のある部位にコンクリートを打ち込む場合は、低い位置から順に打ち上げる○(正しい)低い位置から順に打ち上げる
⑵ スラブのコンクリートが壁又は柱のコンクリートと連続している場合には、これらを連続して打ち込むようにする×(誤り)壁・柱の沈下がほぼ終わってからスラブを打ち込む。連続して打つと沈下ひび割れのおそれ
⑶ コールドジョイントの発生を防ぐための許容打重ね時間間隔は、外気温が高いほど短くなる○(正しい)外気温が高いほど短くなる
⑷ 1回の打込み面積が大きく許容打重ね時間間隔の確保が困難な場合には、階段状にコンクリートを打ち込むことが有効である○(正しい)階段状に打ち込む

選択肢2のポイント(ここが誤り)

スラブのコンクリートが壁又は柱と連続している場合は、壁・柱のコンクリートが自重で沈下するのを待ち、沈下がほぼ終わってからスラブを打ち込みます。連続して同時に打ち込むと、壁・柱側の沈下に引きずられてスラブ部に段差や沈下ひび割れが生じます。

壁・柱の沈下がほぼ終わってからスラブを打ち込むのが正しく、「連続して打ち込む」は沈下ひび割れの原因で誤りです。⑴の低い位置から順に打ち上げる、⑶の外気温が高いほど許容打重ね時間間隔が短い、⑷の階段状に打ち込むはいずれも正しい記述です。したがって適当でないものは選択肢2です。

覚え方

  • スラブが壁・柱と連続=壁柱の沈下がほぼ終わってからスラブを打つ(連続打込みは沈下ひび割れ)
  • 勾配部位は低い位置から順に打ち上げる
  • 許容打重ね時間間隔は外気温が高いほど短い/確保困難なら階段状に打ち込む

理解度チェック

問題:スラブのコンクリートが壁又は柱のコンクリートと連続している場合には、これらを連続して打ち込む。

〇か×か。

答え:×

壁・柱の沈下がほぼ終わってからスラブを打ち込みます。連続打込みは沈下ひび割れのおそれがあります。

問題:コールドジョイントの発生を防ぐための許容打重ね時間間隔は、外気温が高いほど短くなる。

〇か×か。

答え:

外気温が高いほど凝結が早く進むため、許容打重ね時間間隔は短くなります。

令和7年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • コンクリート標準示方書(スラブが壁・柱と連続する場合は壁柱の沈下後にスラブを打込み、勾配部位は低い位置から打上げ、許容打重ね時間間隔は外気温が高いほど短い)

※ 問題文は転載していません。コンクリートの打込みは、コンクリート標準示方書等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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