ゼロから学ぶ土木施工管理

ゼロから学ぶ土木施工管理
  1. HOME > 過去問解説 > 令和7年度(1級) > No.16 鉄筋の加工・組立て

令和7年度 1級土木施工管理技士 No.16を解説、鉄筋の加工・組立て

令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.16は、鉄筋の加工・組立てに関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。スペーサの数、重ね継手の緊結、浮き錆の除去、エポキシ樹脂塗装鉄筋の確認などが正しく述べられているかを見分けます。

この問題のポイント

スペーサは、かぶり厚さを確保するために必要な数を配置します。標準では床版やはりで1m²当たり4個程度以上、柱や壁で1m²当たり2〜4個程度を配置します。選択肢1は「必要最小限とし1m²当たり1個以下を目安に配置する」としていますが、少なすぎると打込み時の自重や振動でかぶり厚さが確保できず配筋がずれます。スペーサを必要最小限で少なくしてよいか、必要な数を配置するかが問われます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 鉄筋を保持するために用いるスペーサの数は必要最小限とし、1m²当たり1個以下を目安に配置する×(誤り)スペーサはかぶり確保に必要な数(床版・はりで1m²当たり4個程度以上等)を配置する。必要最小限では不足
⑵ 重ね継手は、所定の長さを重ね合わせて、直径0.8mm以上の焼なまし鉄線で数箇所緊結する○(正しい)0.8mm以上の焼なまし鉄線で緊結する
⑶ 鉄筋を組み立ててから長時間経過した場合には、コンクリートを打ち込む前に、付着を害するおそれのある浮き錆等を取り除く○(正しい)付着を害する浮き錆等を取り除く
⑷ エポキシ樹脂塗装鉄筋は、加工・組立後、塗膜に損傷が生じていないことを確認する○(正しい)塗膜の損傷を確認する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

スペーサは、鉄筋のかぶり厚さを確保するための部材で、かぶりを確実に保てるだけの必要な数を配置します。標準では床版やはりで1m²当たり4個程度以上、柱や壁で1m²当たり2〜4個程度が目安です。必要最小限で1個以下にすると、打込み時の自重や振動でかぶり厚さが確保できず配筋がずれます。

スペーサはかぶり確保に必要な数を配置するもので、「必要最小限とし1個以下」は不足で誤りです。⑵の重ね継手を0.8mm以上の焼なまし鉄線で緊結する点、⑶の浮き錆等を取り除く点、⑷の塗膜の損傷を確認する点は正しく述べられています。したがって適当でないものは選択肢1です。

覚え方

  • スペーサ=かぶり確保に必要な数を配置(床版・はりで1m²当たり4個程度以上・柱壁2〜4個程度/必要最小限で1個以下は誤り)
  • 重ね継手は0.8mm以上の焼なまし鉄線で緊結
  • 組立後長時間経過は浮き錆等を除去/エポキシ樹脂塗装鉄筋は塗膜損傷を確認

理解度チェック

問題:スペーサの数は必要最小限とし、1m²当たり1個以下を目安に配置する。

〇か×か。

答え:×

スペーサはかぶり確保に必要な数(床版・はりで1m²当たり4個程度以上等)を配置します。

問題:重ね継手は、所定の長さを重ね合わせて、直径0.8mm以上の焼なまし鉄線で数箇所緊結する。

〇か×か。

答え:

0.8mm以上の焼なまし鉄線で緊結します。

令和7年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • コンクリート標準示方書(スペーサはかぶり確保に必要な数を配置〔床版・はりで1m²当たり4個程度以上、柱壁2〜4個程度〕、重ね継手は0.8mm以上の焼なまし鉄線で緊結)

※ 問題文は転載していません。鉄筋の加工・組立ては、コンクリート標準示方書等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

過去問解説

よく学ばれる分野

このサイトについて

Topへ >>

  1. HOME > 過去問解説 > 令和7年度(1級) > No.16 鉄筋の加工・組立て