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令和7年度 1級土木施工管理技士 No.20を解説、各種土留め工の特徴

令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.20は、各種土留め工の特徴に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。控え杭タイロッド式・アンカー式・切梁式・自立式の土留め工の支持の仕方や適用条件が正しく述べられているかを見分けます。

この問題のポイント

自立式土留めは、主として掘削側の地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法で、支保工がないため土留め壁の変形は大きくなりやすく、浅い掘削や良質な地盤に適用が限られます。選択肢4は「支保工がないため土留め壁の変形は小さく、軟弱地盤や深い掘削に適用できる」としていますが、実際は逆で、変形は大きく軟弱地盤や深い掘削には適用できません。自立式の変形が小さいか大きいか、深い掘削に適用できるかを取り違えていないかが問われます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 控え杭タイロッド式土留めは、背面地盤中に控え杭を設置し、土留め壁とタイロッドでつなげる工法で、控え杭及びタイロッドを設置する敷地が必要となる○(正しい)控え杭・タイロッドの敷地が必要
⑵ アンカー式土留めは、掘削周辺地盤中に定着させた土留めアンカーと掘削側の地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法で、掘削周辺に地下埋設物があると適用は困難である○(正しい)地下埋設物があると適用困難
⑶ 切梁式土留めは、支保工と掘削側の地盤の抵抗によって土留め壁を支持する工法で、現場状況に応じた支保工の数・配置等の変更は可能である○(正しい)支保工の数・配置を変更できる
⑷ 自立式土留めは、主として掘削側の地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法で、支保工がないため土留め壁の変形は小さく、軟弱地盤や深い掘削に適用できる×(誤り)支保工がないため土留め壁の変形は大きく、浅い掘削や良質地盤に限られる。軟弱地盤や深い掘削には適用できない

選択肢4のポイント(ここが誤り)

自立式土留めは、主として掘削側の地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法で、切梁やアンカーなどの支保工がありません。そのため土留め壁の変形は大きくなりやすく、適用は浅い掘削や良質な地盤に限られます。

自立式土留めは支保工がないため変形が大きく、軟弱地盤や深い掘削には適用できず浅い掘削に限られるため、選択肢4の「変形は小さく、軟弱地盤や深い掘削に適用できる」は大小と適用範囲が逆です。⑴の控え杭タイロッド式、⑵のアンカー式、⑶の切梁式はいずれも正しく述べられています。したがって適当でないものは選択肢4です。

覚え方

  • 自立式土留め=支保工がないため変形が大きく、浅い掘削・良質地盤に限られる(軟弱地盤や深い掘削は不可)
  • 控え杭タイロッド式は控え杭・タイロッドの敷地が必要/アンカー式は地下埋設物があると適用困難
  • 切梁式は支保工の数・配置を現場状況に応じて変更できる

理解度チェック

問題:自立式土留めは、支保工がないため土留め壁の変形は小さく、軟弱地盤や深い掘削に適用できる。

〇か×か。

答え:×

支保工がないため変形は大きく、浅い掘削や良質地盤に限られます。軟弱地盤や深い掘削には適用できません。

問題:アンカー式土留めは、掘削周辺に地下埋設物があると適用は困難である。

〇か×か。

答え:

アンカーを定着させる周辺地盤に地下埋設物があると適用が困難になります。

令和7年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • 土留め工(自立式は支保工がなく変形が大きいため浅い掘削に限られる、控え杭タイロッド式は敷地が必要、アンカー式は地下埋設物があると適用困難、切梁式は支保工の数配置を変更できる)

※ 問題文は転載していません。土留め工は、道路土工の仮設構造物工指針等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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