令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.23は、鋼橋に用いる耐候性鋼材に関する記述のうち、適当なものを選ぶ問題です。緻密な錆層の生成条件、内面の塗装、塩分過多地域での使用、黒皮の除去方法が正しく述べられているかを見分けます。
耐候性鋼材を用いた箱桁や鋼製橋脚等の内面は、閉鎖された空間で結露が生じやすく、湿潤状態が続いて緻密な保護錆層が育たないため、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様とします。選択肢2がこの正しい記述です。⑴緻密な錆層の生成には乾湿の繰返しが必要で「乾湿の繰返しがないこと」は誤り、⑶塩分過多な地域では保護錆が形成されにくく使用は推奨されないので誤り、⑷黒皮除去は製品ブラストが原板ブラストより錆の均一性に優れるため優劣が逆で誤りです。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 耐候性鋼材で緻密な錆層を生成させるためには、雨水の滞留等で鋼材表面の湿潤状態が継続しないことや、乾湿の繰返しがないこと等の環境条件が要求される | ×(誤り) | 緻密な錆層の生成には乾湿の繰返しが必要。「乾湿の繰返しがないこと」は逆 |
| ⑵ 耐候性鋼材を用いた箱桁や鋼製橋脚等の内面は、閉鎖された空間であり結露が生じやすいため、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様とする | ○(正しい) | 内面は結露が生じやすく保護錆が育たないため塗装する |
| ⑶ 耐候性鋼材は、耐候性鋼用表面処理剤を塗布したものであれば、塩分過多な地域での使用が推奨される | ×(誤り) | 塩分過多な地域では保護錆が形成されにくく使用は推奨されない |
| ⑷ 耐候性鋼材の黒皮の除去には、原板ブラストによる方法と製品ブラストによる方法があり、原板ブラストは製品ブラストに比べ、汚れが少なく錆の均一性に優れている | ×(誤り) | 錆の均一性に優れるのは製品ブラスト。原板と製品の優劣が逆 |
耐候性鋼材を用いた箱桁や鋼製橋脚等の内面は、閉鎖された空間で通風が悪く結露が生じやすい部分です。湿潤状態が続くと保護性の緻密な錆層が育たないため、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様とします。
耐候性鋼材でも、箱桁等の内面は結露が生じやすく保護錆が育たないため、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様とします。⑴は乾湿の繰返しが必要、⑶は塩分過多な地域では推奨されない、⑷は製品ブラストが均一性に優れる、と述べています。したがって適当なものは選択肢2です。
問題:耐候性鋼材を用いた箱桁等の内面は、結露が生じやすいため、普通鋼材と同様に内面用塗装仕様とする。
〇か×か。
答え:〇
内面は結露が生じやすく保護錆が育たないため塗装します。
問題:耐候性鋼材は、耐候性鋼用表面処理剤を塗布すれば、塩分過多な地域での使用が推奨される。
〇か×か。
答え:×
塩分過多な地域では保護錆が形成されにくく、使用は推奨されません。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。耐候性鋼材は、道路橋示方書等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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