令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.33は、アスファルト舗装における上層路盤の施工に関する記述のうち、適当なものを選ぶ問題です。粒度調整路盤の含水管理、セメント安定処理路盤の締固め、加熱アスファルト安定処理路盤の敷均し、石灰安定処理路盤の打継ぎが正しく述べられているかを見分けます。
上層路盤は路盤の上部を構成し、路床や下層路盤よりも高い支持力が求められる層です。
問われるのは、材料ごとの含水比・敷均し機械・打継ぎの扱いです。
引っかけは、この3点をそれぞれ別の工法の扱いにすり替える形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 粒度調整路盤は、材料が乾燥しすぎている場合は、液性限界付近の状態で締め固めて仕上げる | ×(誤り) | 乾燥しすぎなら散水して最適含水比付近に近づけて締め固める。液性限界付近は水が多すぎて締固めに適さない |
| ⑵ セメント安定処理路盤は、敷き均した材料の表面を速やかに整え、セメントの硬化が始まる前までに締固めを完了する | ○(正しい) | セメントの硬化が始まる前までに締固めを完了する。これが適当な記述 |
| ⑶ 加熱アスファルト安定処理路盤は、一般にモータグレーダを用いて敷き均す | ×(誤り) | 一般にアスファルトフィニッシャで敷き均す。フィニッシャ以外で敷き均す場合は材料分離に留意する |
| ⑷ 石灰安定処理路盤は、前日の施工端部を垂直に切り取り、新しい材料を打ち継ぐ | ×(誤り) | 垂直に切り取るのはセメント安定処理。石灰安定処理は端部をかきほぐして打ち継ぐ |
セメント安定処理路盤は、路盤材料にセメントを加えて所定の強度を出す工法です。セメントは水と反応して硬化を始めるため、施工には時間の制約があります。敷き均した材料は速やかに表面を整え、セメントの硬化が始まる前までに締固めを完了させます。硬化が進んでから締め固めると、密度が上がらないうえ、結合しかけた組織を壊して強度を落とします。選択肢2はこの手順を正しく述べており、適当なものはこれです。
残る3肢は上層路盤の基本を取り違えています。
⑴の粒度調整路盤は、材料が乾燥しすぎている場合は散水して最適含水比付近に近づけてから締め固めるのが正しく、液性限界付近は水が多すぎて締固めに適しません。
⑶の加熱アスファルト安定処理路盤は、一般にアスファルトフィニッシャで敷き均すのであって、モータグレーダではありません。
⑷は石灰安定処理路盤の施工端部はかきほぐして新しい材料を打ち継ぐのであり、前日の端部を垂直に切り取るのはセメント安定処理の打継ぎです。
問題:加熱アスファルト安定処理路盤は、一般にモータグレーダを用いて敷き均す。
〇か×か。
答え:×
一般にアスファルトフィニッシャで敷き均します。表層や基層と同様の施工で、フィニッシャ以外で敷き均す場合は材料分離に留意します。
問題:セメント安定処理路盤は、敷き均した材料の表面を速やかに整え、セメントの硬化が始まる前までに締固めを完了する。
〇か×か。
答え:〇
正しい記述です。硬化が進んでから締め固めると密度が上がらず、結合しかけた組織を壊して強度が落ちます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。上層路盤の施工は、舗装施工便覧等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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