令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.34は、道路のアスファルト舗装における基層・表層の施工に関する記述のうち、適当なものを選ぶ問題です。寒冷期の混合物温度と保温、敷均し中の降雨への対応、改質アスファルトの舗設温度、二次転圧に使うローラの選び方が正しく述べられているかを見分けます。
基層・表層は加熱アスファルト混合物を敷き均して締め固める層で、混合物の温度が下がる前に所定の締固め度まで締め固められるかが品質を左右します。適当なのは、寒冷期に運搬中の保温を改善するという⑴です。残る3つには、雨天時に敷き均した混合物を締め固める早さ、改質アスファルトの舗設温度、二次転圧に使うローラの効率を、それぞれ本来と逆に書いた誤りが混ざります。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 寒冷期に加熱アスファルト混合物を舗設すると混合物温度の低下が早く所定の締固め度を得られにくいため、混合物の運搬中の保温方法を改善するとよい | ○(正しい) | 寒冷期は運搬中に温度が下がりやすく締固め度を得にくいため、運搬中の保温を改善するのは適当 |
| ⑵ 敷均し作業中に雨が降り始めた場合は作業を中止し、敷き均した混合物は雨が降りやむのを待ってから締め固めて仕上げる | ×(誤り) | 敷き均した混合物は雨がやむのを待たず、温度が下がる前にできるだけ速やかに締め固めるのが正しい |
| ⑶ 改質アスファルト混合物を舗設する場合は、通常の加熱アスファルト混合物に比べてより低い温度で舗設を行う場合が多い | ×(誤り) | 改質アスファルトは粘度が高く、通常の加熱アスファルト混合物より高い温度で舗設する。高低が逆 |
| ⑷ 二次転圧にタイヤローラを用いる場合は、振動ローラを用いるよりも少ない転圧回数で所定の締固め度が得られる | ×(誤り) | 二次転圧は振動ローラの方がタイヤローラより少ない転圧回数で所定の締固め度を得られる。前半が逆 |
適当なのは⑴です。寒冷期は外気温が低く、加熱アスファルト混合物は運搬中に温度が下がりやすいため、舗設時に所定の締固め度を得にくくなります。運搬車の荷台をシートで覆うなど保温方法を改善すると、温度低下を抑えて所定の締固め度まで締め固められます。残る3つは、正しい手順を逆向きに書き換えた記述です。
⑵は、敷均し中に雨が降り始めたら作業を中止する点までは正しいものの、すでに敷き均した混合物の扱いが逆です。敷き均した混合物は雨がやむのを待たず、温度が下がる前にできるだけ速やかに締め固めます。待つと温度が下がり、水を含んで締固め不良を招きます。
⑶は舗設温度の高低が逆です。改質アスファルトはゴムやポリマーを加えて粘度を高めた材料で、通常の加熱アスファルト混合物より高い温度で舗設します。「より低い温度で舗設する場合が多い」は誤りです。
⑷は二次転圧に使うローラの効率が逆です。荷重・振動数・振幅が適切な振動ローラは締固めが速く、二次転圧は振動ローラの方がタイヤローラより少ない転圧回数で所定の締固め度を得られます。タイヤローラの方が少ない回数で済むとした前半が誤りです。
問題:改質アスファルト混合物を舗設する場合は、通常の加熱アスファルト混合物に比べてより低い温度で舗設を行う場合が多い。
〇か×か。
答え:×
逆です。改質アスファルトはゴムやポリマーを加えて粘度を高めた材料で、通常の加熱アスファルト混合物より高い温度で舗設します。
問題:二次転圧にタイヤローラを用いる場合は、振動ローラを用いるよりも少ない転圧回数で所定の締固め度が得られる。
〇か×か。
答え:×
逆です。荷重・振動数・振幅が適切な振動ローラは、タイヤローラより少ない転圧回数で所定の締固め度を得られます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。基層・表層の施工は、舗装施工便覧等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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