令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.37は、道路のセットフォーム工法による普通コンクリート舗装の施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。コンクリートの受入れ、初期養生の目的、横収縮目地の目地溝の切込み、コンクリートの敷均しが正しく述べられているかを見分けます。
普通コンクリート舗装の養生は、初期養生と後期養生の2段階に分かれます。
問われるのは、まだ養生マットを敷けない時期に行う初期養生の目的です。
引っかけは、乾燥を防ぐという目的を、乾燥を速めると逆にする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ コンクリートの受入れは、荷下ろし前に所要のコンクリートが搬入されたか確認することが重要で、観察と確認の結果、不良なコンクリートは廃棄処分する | ○(正しい) | 受入れ時に所要のコンクリートかを確認し、不良なものは打設せず廃棄処分する |
| ⑵ 初期養生は、表面仕上げに引き続き行い、後期養生ができるようになるまでの間、コンクリート表面の乾燥を速めるために行う | ×(誤り) | 初期養生はコンクリート表面の乾燥を防ぐために行う。乾燥を速めると版の表面がひび割れ強度も落ちるため、目的が逆 |
| ⑶ 横収縮目地に設ける目地溝は、カッタによる切削でコンクリート版に有害な角欠けが生じない範囲でできるだけ早期に行い、所定の位置に所要の幅・深さまで垂直に切削する | ○(正しい) | 角欠けが生じない範囲でできるだけ早期に、所定の幅・深さまで垂直に切削する |
| ⑷ コンクリートの敷均しは、敷均し機械を用いて行い、全体ができるだけ均等な密度になるように適切な余盛をつけて行う | ○(正しい) | 敷均し機械で、締固め後に均等な密度となるよう適切な余盛をつけて敷き均す |
普通コンクリート舗装の養生は、初期養生と後期養生に分かれます。初期養生は、表面仕上げをした直後から、表面を荒らさずに養生作業ができる程度までコンクリートが硬化する間の養生で、被膜養生剤(ヘアークラック防止剤)を散布して版の表面を保護します。この段階で表面の水分が早く逃げると、硬化しきらない版の表面に細かいひび割れが入り、仕上げた面が荒れて強度も落ちます。だから初期養生では表面の乾燥を防ぎます。
選択肢2は初期養生の目的を「コンクリート表面の乾燥を速めるために行う」としており、防ぐべき表面の乾燥をかえって促す形になっていて、目的が逆です。⑴のコンクリートの受入れ確認、⑶の目地溝を角欠けの出ない範囲で早期に切削すること、⑷の余盛をつけた敷均しは、いずれも正しい記述です。
問題:普通コンクリート舗装の初期養生は、表面仕上げに引き続き行い、後期養生ができるようになるまでの間、コンクリート表面の乾燥を速めるために行う。
〇か×か。
答え:×
目的が逆です。初期養生はコンクリート表面の乾燥を防ぐために行います。乾燥を速めると硬化しきらない版の表面にひび割れが入り、強度も落ちます。
問題:セットフォーム工法によるコンクリートの敷均しは、敷均し機械を用いて、全体ができるだけ均等な密度になるように適切な余盛をつけて行う。
〇か×か。
答え:〇
正しい記述です。締固め後に均等な密度が得られるよう、敷均し機械で適切な余盛をつけて敷き均します。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。コンクリート舗装の施工は、舗装施工便覧・コンクリート舗装ガイドブック等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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