ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和7年度 2級土木施工管理技士 No.8を解説、道路の盛土の施工

令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.8は、道路における盛土の施工についての問題です。4つの記述のうち、最も適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

盛土は、締固めの目的・締固め機械の選び方・施工含水比・構造物まわりの排水が問われます。正しい記述は、構造物裏込め部で雨水の流入を防ぎ、浸透水を地下排水溝で処理するという排水の記述です。

誤りの記述に共通するのは対になる言葉の取り違えです。締固めは間隙を小さくする、縁部は小型機械、施工含水比は湿潤側が正しく、水分量・大型機械・乾燥側に置き換えると誤りになります。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も適当な記述)

盛土の施工で押さえる要点

項目正しい内容
締固めの目的土の間隙(すきま)を小さくして密度を高める
構造物縁部の締固めタンパ・プレートコンパクタなど小型機械で入念に
施工含水比最適含水比と湿潤側の範囲で締め固める
構造物裏込め部雨水の流入を防ぎ、浸透水は地下排水溝で処理

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 締固めの目的×(誤り)目的は間隙を小さくすることで、間隙の水分量を少なくすることではない
2 縁部の締固め×(誤り)縁部は小型機械で入念に。大型機械ではない
3 施工含水比×(誤り)最適含水比と湿潤側の範囲で、乾燥側ではない
4 裏込め部の排水○(正しい)雨水の流入を防ぎ、浸透水は地下排水溝で処理する

選択肢4のポイント(正しい組合せ)

構造物の裏込め部は水がたまりやすく、放置すると盛土がゆるみます。雨水の流入を防ぎ、入ってきた浸透水は地下排水溝で排出するのが正しい施工で、選択肢4がこれにあたります。

誤りの3つは、対になる言葉が入れ替わっています。締固めの目的は間隙を小さくすること(水分量を少なくすることではない)です。構造物の縁部は大型機械ではなく小型機械で入念に締め固めます。施工含水比は、浸水しても強度が落ちにくいように乾燥側ではなく湿潤側の範囲で締め固めます。

覚え方

  • 締固め=間隙を小さく/縁部=小型機械/施工含水比=湿潤側/裏込め=排水
  • 締固めの目的は間隙(空気)を追い出して密度を高めること
  • 狭い縁部は大型機械が入らない(タンパ・プレートで入念に)
  • 湿潤側で締めると、浸水しても強度が落ちにくい

理解度チェック

問題:盛土の構造物縁部の締固めは、できるだけ大型の締固め機械で入念に行う。

〇か×か。

答え:×

縁部などの狭い場所は、タンパやプレートコンパクタなどの小型機械で入念に締め固めます。大型機械は入らず、品質にムラが出ます。

問題:盛土の施工含水比は、最適含水比と湿潤側の含水比の範囲で締め固める。

〇か×か。

答え:

浸水しても強度が落ちにくいように、最適含水比と湿潤側の範囲で締め固めます。乾燥側ではありません。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • 道路土工-盛土工指針(日本道路協会):施工含水比は最適含水比と湿潤側の範囲、構造物縁部は小型機械で締固め、裏込め部は排水処理

※ 問題文・図は転載していません。締固め・盛土の要点は道路土工の基本にもとづきます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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