けんせつる
岩盤の上の基礎、底面はツルツルに仕上げるの?
直接基礎って、何に注意するの?
この記事の要点
直接基礎は、支持地盤が浅い場合に用い、基礎底面を支持地盤に密着させて支えます。
砂・砂礫地盤は密着、岩盤は突起を残します。処理の違いと過去問での問われ方も押さえます。
支持できる地盤が浅い場所では、杭を使わず、基礎の底面で直接地盤に重さを伝えます。これが直接基礎で、底面の処理が試験でよく問われます。
直接基礎は、支持地盤が浅い場合に用い、基礎底面を支持地盤に密着させてせん断抵抗を確保します。
直接基礎は、支持地盤が地表から浅い箇所に得られる場合に用います。深い場合に杭を使う杭基礎と違い、基礎の底面(フーチングの底)で直接地盤に重さを伝えます。基礎底面と支持地盤を密着させ、十分なせん断抵抗を持つように施工します。
砂や砂礫の地盤では、基礎底面を整地し、均しコンクリートなどで基礎底面と支持地盤を密着させます。密着させることで、重さを地盤に確実に伝えます。
岩盤の場合は、基礎底面を平らに仕上げてしまうとすべりやすくなります。基礎底面に突起をつけたり凹凸(不陸)を残したりして、岩盤とかみ合わせ、すべりに対するせん断抵抗を高めます。
粘性土の地盤を支持層に用いる場合は、圧密のおそれがなく、N値が20程度以上あれば良質な支持層と考えてよいとされます。N値は標準貫入試験で調べます。また、基礎がすべるときのせん断面は床付け面付近の浅い箇所に生じるため、床付け面の地盤の乱れは無視できません。ていねいに仕上げます。
混同しやすい用語
砂・砂礫地盤の処理 と 岩盤の処理
どちらも直接基礎の底面処理ですが、仕上げ方が逆です。砂・砂礫地盤では、基礎底面を整地して支持地盤に密着させます。岩盤では、底面を平らに仕上げず、突起や凹凸を残して岩盤とかみ合わせ、すべりに抵抗させます。密着させるのが砂・砂礫、かみ合わせるのが岩盤、と整理できます。
直接基礎は、基礎底面の処理と支持地盤の調べ方が、2級・1級でくり返し問われています。次の2つの引っかけが中心です。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 平成22年度 1級 No.15 | 岩盤の底面を「不陸を整正し平滑な面に仕上げる」とするのは誤り(不陸を残して均しコンクリートをかみ合わせる)。粘性土はN値20程度以上で良質な支持層←核心 |
| 平成26年度 2級後期 No.11 | 地質・地層状況・地下水を「載荷試験で調査する」とするのは誤り(ボーリングなどで調査し、載荷試験は支持力の確認に用いる) |
| 令和4年度 1級 No.12 | フーチング底面を「せん断抵抗を発生させないように処理する」とするのは誤り(支持地盤に密着させ、せん断抵抗を発生させる) |
核心は岩盤の底面処理です。岩盤の場合に「基礎底面を平滑な面に仕上げる」とする記述は誤りで、底面に不陸(凹凸)を残して均しコンクリートとかみ合わせ、すべりに対するせん断抵抗を高めます。基礎底面は支持地盤に密着させ、せん断抵抗を確保するのが原則です。
問題:直接基礎は、支持地盤が地表から浅い箇所に得られる場合に用いる。
〇か×か。
答え:〇
支持地盤が浅ければ直接基礎、深ければ杭基礎を用います。
問題:基礎地盤が岩盤の場合は、基礎底面を平滑な面に仕上げる必要がある。
〇か×か。
答え:×
岩盤では突起や凹凸を残してかみ合わせ、せん断抵抗を高めます。平滑にするとすべりやすくなります。
問題:基礎がすべるときのせん断面は深い箇所に生じるので、床付け面の浅い地盤の乱れは無視してよい。
〇か×か。
答え:×
せん断面は床付け面付近の浅い箇所に生じます。床付け面の地盤の乱れは無視できません。
直接基礎は、支持地盤が浅い場合に用い、基礎底面を支持地盤に密着させてせん断抵抗を確保します。
砂・砂礫地盤は密着させ、岩盤は突起を残してかみ合わせるのが要点です。
岩盤の底面を平滑に仕上げるとする誤りが、過去問でよく問われます。
参考資料
※ 直接基礎・支持層は標準的な内容です。基準の改定や現場条件で変わるため、最新の資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月
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