令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.8は、建設現場の安全衛生管理体制について、労働安全衛生法令上誤っているものを選ぶ問題です。統括安全衛生責任者、店社安全衛生管理者、元方安全衛生管理者、安全衛生責任者という4つの役職の選任要件が並びます。
誤りは人数にあります。統括安全衛生責任者の選任が必要になるのは、関係請負人の労働者を含めて常時50人以上の事業場です。ずい道等の建設、圧気工法による作業、一定の橋梁の建設はこれらを除いた30人以上という別枠で、⑴はその除外を付けたうえで40人としているため誤りになります。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 特定元方事業者は、関係請負人の労働者を含め常時40人以上(ずい道等・圧気工法・一定の橋梁を除く)で統括安全衛生責任者を選任する | ×(誤り) | 40人でなく常時50人以上(施行令第7条)。30人以上はずい道等・圧気工法・一定の橋梁の枠 |
| ⑵ 常時20人以上(ずい道等・圧気工法・一定の橋梁・鉄骨造等の建築物に限る)で統括安全衛生責任者を選任しない事業場では、店社安全衛生管理者を選任する | ○(正しい) | 労働安全衛生規則第18条の6の要件と一致 |
| ⑶ 統括安全衛生責任者を選任した事業場では、元方安全衛生管理者を選任する | ○(正しい) | 統括を選任した建設業の事業者にセットで課される |
| ⑷ 統括安全衛生責任者が選任された事業場の下請事業場では、安全衛生責任者を選任する | ○(正しい) | 統括と連絡調整する相手役を下請側が置く |
統括安全衛生責任者を選任する規模は、労働安全衛生法施行令第7条が2本立てで定めています。ずい道等の建設、圧気工法による作業、一定の橋梁の建設は常時30人以上、それ以外の仕事は常時50人以上です。人数は元請の労働者だけでなく、関係請負人の労働者を合わせた数で数えます。
⑴はずい道等・圧気工法・橋梁を「除く」と書いたうえで40人としています。除いた側の基準は50人ですから、40人は誤りです。30人と50人という2つの数字を覚えていても、除外の書き方でどちらの枠の話かを読み違えると、中間の数字を出されたときに引っかかります。
⑵の店社安全衛生管理者は、労働安全衛生規則第18条の6が、ずい道等の建設・圧気工法による作業・一定の橋梁の建設と、主要構造部が鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリート造である建築物の建設について常時20人以上と定めており、記述のとおりです。
統括安全衛生責任者を選任する規模に達しない現場を、店社側から管理させる仕組みです。
⑶の元方安全衛生管理者は、統括安全衛生責任者を選任した建設業の事業者が置く技術的事項の担当です。
⑷の安全衛生責任者は、統括安全衛生責任者と連絡調整するために下請側が置きます。
問題:ずい道等の建設等を除く仕事では、常時40人以上の労働者を使用する事業場で統括安全衛生責任者を選任しなければならない。
〇か×か。
答え:×
常時50人以上です。30人以上はずい道等の建設・圧気工法による作業・一定の橋梁の建設の枠になります。
問題:統括安全衛生責任者を選任した事業場の下請事業場は、安全衛生責任者を選任する。
〇か×か。
答え:〇
統括安全衛生責任者と連絡調整を行う相手役として、下請側が置きます。
出典・参考資料
※ 問題文と選択肢は転載していません。原文はJCTCの公開資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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