令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題B)No.10は、足場と作業床の組立て等について、労働安全衛生法令上誤っているものを選ぶ問題です。作業床の寸法と、組立て等の作業中に事業者が講じる措置が問われます。
誤りは、床材間のすき間の数値にあります。高さ2m以上の足場(一側足場及びつり足場を除く)の作業床は、床材間のすき間を3cm以下とします。⑴の5cm以下は緩すぎる数値です。足場の作業床には幅40cm以上、床材と建地とのすき間12cm未満という数字も並ぶので、どれがどこの寸法かで取り違えないようにします。
※ 問題文の原文は、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 高さ2m以上の足場(一側足場・つり足場を除く)の作業床は、床材間のすき間を5cm以下とする | ×(誤り) | 床材間のすき間は3cm以下(規則第563条第1項第2号ロ) |
| ⑵ 同上の足場の床材は、転位し又は脱落しないように二以上の支持物に取り付ける | ○(正しい) | 規則第563条第1項第5号の文言と一致 |
| ⑶ 高さ2m以上の足場の組立て等で足場材の緊結・取り外し・受渡し等を行うときは、原則、作業床を設ける | ○(正しい) | 規則第564条第1項第4号イ(幅40cm以上の作業床) |
| ⑷ 同上の作業で材料・器具・工具等を上げ下ろすときは、原則、つり綱・つり袋等を使用させる | ○(正しい) | 規則第564条第1項第5号。落下のおそれがないときは除く |
労働安全衛生規則第563条第1項第2号は、つり足場の場合を除いて、作業床の寸法をイ・ロ・ハの3つで定めています。イが幅40cm以上、ロが床材間のすき間3cm以下、ハが床材と建地とのすき間12cm未満です。⑴の5cm以下はこのロを緩めた数値なので誤りになります。
床材間のすき間を小さく抑えるのは、工具や部材がすき間から落ちること、足がはまって転ぶことを防ぐためです。一方、床材と建地とのすき間は12cm未満と大きめですが、これは建地という柱をよけるために必要なすき間で、目的が違います。3cmと12cmは役割が別なので、どちらの数字を問われているかを先に見分けます。
⑵は第563条第1項第5号の「床材は、転位し、又は脱落しないように二以上の支持物に取り付けること」と一致します。⑶と⑷は第564条第1項の組立て等の作業に関する措置で、第4号イが幅40cm以上の作業床、第5号がつり綱・つり袋等の使用です。第5号には落下により労働者に危険を及ぼすおそれがないときは除くというただし書があり、⑷の「原則」という書き方はこれに合います。したがって誤っているものは選択肢1です。
問題:高さ2m以上の足場(一側足場及びつり足場を除く)の作業床は、床材間のすき間を5cm以下とする。
〇か×か。
答え:×
3cm以下です。12cm未満は床材と建地とのすき間で、別の寸法になります。
問題:足場の作業床の幅は、40cm以上としなければならない。
〇か×か。
答え:〇
規則第563条第1項第2号イの定めです。
出典・参考資料
※ 問題文と選択肢は転載していません。原文はJCTCの公開資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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