令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.13は、コンクリートの配合に関する記述のうち、適当な(正しい)ものを選ぶ問題です。スランプの設定、細骨材率、単位粉体量など、配合を決めるときの各要素が正しく述べられているかを見分けます。
スランプは締固め作業高さが大きいほど大きく設定します。作業高さ1mと0.5mなら、自由落下高さが大きくなる1mの方をスランプを大きく設定するのが正しい記述です。誤りの3肢は、細骨材率・スランプの大小・単位粉体量の大小をいずれも逆にしています。細骨材率を「小さく」、スランプを「できるだけ大きく」、単位粉体量を「できるだけ減らす」と書いた記述に引っかからないかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢⑴(適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 締固め作業高さを考慮してスランプを設定する場合、作業高さが1mと0.5mでは、1mの方のスランプの値を大きく設定する | ○(適当) | 作業高さが大きいほど自由落下による材料分離を招きやすく、良好な充填のためスランプを大きくする |
| ⑵ 高性能AE減水剤を用いたコンクリートは、水セメント比及びスランプが同じなら、通常のAE減水剤に比較して細骨材率を0〜1%小さく設定する | ×(誤り) | 通常のAE減水剤に比べ、細骨材率は1〜2%程度「大きく」設定する。「小さく」は逆 |
| ⑶ スランプは、運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ大きくなるように設定する | ×(誤り) | 作業に適する範囲内で、できるだけ「小さく」設定する。「大きく」は逆 |
| ⑷ 圧送において管内閉塞を生じることなく円滑な圧送を行うためには、できるだけ単位粉体量を減らす必要がある | ×(誤り) | 単位粉体量を減らしすぎると粘性が不足し、かえって閉塞しやすい。ある程度の単位粉体量を確保する |
⑴は正しい記述です。締固め作業高さが大きいほど、コンクリートの自由落下高さが大きくなって材料分離を起こしやすくなるため、良好に充填できるようスランプを大きく設定します。作業高さ1mと0.5mでは、作業高さの大きい1mの方をスランプ大に設定するのが適当です。
⑵は向きが逆です。高性能AE減水剤は減水性能が高く、同じ水セメント比・スランプでも通常のAE減水剤より単位水量を小さくできます。その分、材料分離を防ぐため細骨材率は1〜2%程度「大きく」設定するのが正しく、「小さく」は誤りです。
⑶も向きが逆です。スランプが大きいほど材料分離やブリーディング、乾燥収縮が増えるため、作業に適する範囲内で「できるだけ小さく」設定するのが正しく、「できるだけ大きく」は誤りです。⑷は、単位粉体量を減らしすぎると粘性が不足して管内で骨材が詰まりやすくなるため、円滑な圧送にはある程度の単位粉体量を確保します。「できるだけ減らす」は逆で誤りです。
| 配合の要素 | 正しい設定の向き |
|---|---|
| スランプ(一般) | 作業に適する範囲内で、できるだけ小さく |
| 締固め作業高さとスランプ | 作業高さが大きいほどスランプを大きく |
| 高性能AE減水剤の細骨材率 | 通常のAE減水剤より1〜2%程度大きく |
| 圧送時の単位粉体量 | 減らしすぎず、ある程度確保する |
問題:スランプは、運搬、打込み、締固め等の作業に適する範囲内で、できるだけ大きくなるように設定する。
〇か×か。
答え:×
作業に適する範囲内で、できるだけ小さく設定します。スランプが大きいほど材料分離や乾燥収縮が増えるためです。
問題:高性能AE減水剤を用いたコンクリートは、水セメント比及びスランプが同じなら、通常のAE減水剤を用いたコンクリートに比べ、細骨材率を大きく設定する。
〇か×か。
答え:〇
通常のAE減水剤より細骨材率を1〜2%程度大きく設定します。細骨材率を小さくするのは誤りです。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。配合の各要素は、コンクリート標準示方書等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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