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令和6年度 1級土木施工管理技士 No.14を解説、寒中コンクリート・暑中コンクリートの施工

令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.14は、寒中コンクリート及び暑中コンクリートの施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。急冷時の保護、寒中とする気温、暑中の打込み時間や遅延形の混和剤などが正しく述べられているかを見分けます。

この問題のポイント

寒中コンクリートを適用するかどうかは、その日の日平均気温が4℃以下になると予想されるかどうかで決まります。選択肢4はこれを「日最低気温が4℃以下」としていますが、判断の基準は日平均気温であって、日最低気温ではありません。日平均気温と日最低気温を取り違えていないかが問われます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 寒中コンクリートは、保温養生や給熱養生の終了後に急に寒気にさらすと表面にひび割れが生じるおそれがあるので、適当な方法で保護し表面の急冷を防止する○(正しい)急冷で表面にひび割れが生じるため、養生終了後は表面を保護する
⑵ 暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時間に打ち込むため、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は1.5時間以内を原則とする○(正しい)暑中は練混ぜから打終わりまで1.5時間以内が原則
⑶ 暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤やAE減水剤については遅延形のものを用いる○(正しい)遅延形で凝結を遅らせ、コールドジョイントを防ぐ
⑷ 施工時の日最低気温が4℃以下になることが予想される場合は、寒中コンクリートとして施工を行う×(誤り)寒中コンクリートの適用は日平均気温が4℃以下のとき。日最低気温ではない

選択肢4のポイント(ここが誤り)

寒中コンクリートとするかどうかは、その日の日平均気温が4℃以下になると予想されるかどうかで判断します。選択肢4は判断の基準を「日最低気温が4℃以下」としています。

寒中コンクリートは日平均気温が4℃以下になると予想される場合に適用するのが正しく、日最低気温で判断するのは誤りです。日最低気温を基準にすると、日中は十分に気温が上がる時期まで寒中コンクリートの扱いに含めてしまい、適用の範囲がずれます。⑴の急冷防止、⑵の1.5時間以内、⑶の遅延形の減水剤はいずれも正しい記述です。したがって適当でないものは選択肢4です。

覚え方

  • 寒中コンクリートは日平均気温が4℃以下で適用する(日最低気温ではない)
  • 暑中は練混ぜから打終わりまで1.5時間以内が原則/コールドジョイント防止は遅延形の減水剤・AE減水剤
  • 寒中は保温・給熱養生の終了後に急冷させない(表面のひび割れ防止に保護する)

理解度チェック

問題:寒中コンクリートとするのは、施工時の日最低気温が4℃以下になることが予想される場合である。

〇か×か。

答え:×

基準は日平均気温です。日平均気温が4℃以下になると予想される場合に寒中コンクリートとします。

問題:暑中コンクリートでは、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は1.5時間以内を原則とする。

〇か×か。

答え:

暑中コンクリートは練混ぜから打終わりまで1.5時間以内が原則です。

令和6年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • コンクリート標準示方書(寒中コンクリートは日平均気温4℃以下で適用、養生終了後の急冷は表面ひび割れのおそれ、暑中コンクリートは練混ぜから打終わり1.5時間以内、コールドジョイント防止に遅延形の減水剤・AE減水剤)

※ 問題文は転載していません。寒中・暑中コンクリートの施工は、コンクリート標準示方書等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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