令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.16は、施工条件が同じ場合に、型枠に作用するフレッシュコンクリートの側圧に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。コンクリートの温度・単位重量・打上がり速度・スランプが、側圧の大小にどう影響するかを見分けます。
型枠に作用するフレッシュコンクリートの側圧は、単位重量・打上がり速度・スランプが大きいほど大きくなります。引っかかりやすいのがコンクリートの温度で、温度が高いほど側圧は小さくなります。選択肢1は温度が高いほど側圧が大きく作用するとしており、大小の向きが逆です。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ コンクリートの温度が高いほど、側圧は大きく作用する | ×(誤り) | 温度が高いほど凝結が早く進むため、側圧は大きくではなく小さくなる。温度が低いほど側圧は大きい |
| ⑵ コンクリートの単位重量が大きいほど、側圧は大きく作用する | ○(正しい) | 単位重量が大きいほど型枠を押す力が増し、側圧は大きくなる |
| ⑶ コンクリートの打上がり速度が速いほど、側圧は大きく作用する | ○(正しい) | 速いほど固まる前の液体状の部分が高く積み上がり、側圧は大きくなる |
| ⑷ コンクリートのスランプが大きいほど、側圧は大きく作用する | ○(正しい) | スランプが大きい(軟らかい)ほど液圧に近づき、側圧は大きくなる |
コンクリートの温度が高いほど、セメントの水和反応による凝結(固まり始め)が早く進みます。固まり始めたコンクリートは液体状の性質を失い、型枠を押す力が弱まります。したがって温度が高いほど側圧は小さくなり、温度が低い冬場ほど側圧は大きくなります。
温度が高いほど側圧は大きくではなく、凝結が早く進むぶん小さくなるため、選択肢1が誤りです。⑵の単位重量、⑶の打上がり速度、⑷のスランプは、いずれも大きい(速い)ほど側圧が大きくなり、正しく述べられています。したがって適当でないものは選択肢1です。
| 要因 | 側圧が大きくなる向き | 側圧が小さくなる向き |
|---|---|---|
| コンクリートの温度 | 低いほど大きい | 高いほど小さい(凝結が早い) |
| 単位重量 | 大きいほど大きい | 小さいほど小さい |
| 打上がり速度 | 速いほど大きい | 遅いほど小さい |
| スランプ | 大きい(軟らかい)ほど大きい | 小さい(硬い)ほど小さい |
| 打込み高さ | 高いほど大きい | 低いほど小さい |
問題:コンクリートの温度が高いほど、型枠に作用する側圧は大きく作用する。
〇か×か。
答え:×
温度が高いほど凝結が早く進むため、側圧は小さくなります。温度が低いほど側圧は大きくなります。
問題:コンクリートのスランプが大きいほど、型枠に作用する側圧は大きく作用する。
〇か×か。
答え:〇
スランプが大きい(軟らかい)ほど液圧に近づき、側圧は大きくなります。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。型枠に作用するコンクリートの側圧は、コンクリート標準示方書等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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