令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.18は、打込み杭工法による鋼管杭基礎の施工に関する記述のうち、適当な(正しい)ものを選ぶ問題です。偏打対策の板厚、支持杭の打止め管理、硬質地盤への先端補強、杭頭部の座屈防止が正しく述べられているかを見分けます。
支持杭基礎の打止め管理は、根入れ深さや打止め時一打当たりのリバウンド量等が試験杭と同程度であることを確認して打ち止めるのが正しく、選択肢⑵がこの適当な記述です。⑴は偏打を起こす恐れがある場合に板厚を薄くするとしていますが、杭頭の破損を防ぐため板厚は厚くします。⑶は硬質地盤への打込みで先端外側の補強バンドを取り外すとしていますが、先端の破損を防ぐため補強バンドは取り付けます。⑷は座屈防止に断面積を小さくするとしていますが、断面積が小さいほど座屈しやすいため断面積は大きくします。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢⑵(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ ヤットコを使用したり、地盤状況等から偏打を起こす恐れのある場合には、鋼管杭の板厚を薄くする | ×(誤り) | 偏打の恐れがある場合は、杭頭の破損を防ぐため板厚を厚くする(薄くではない) |
| ⑵ 支持杭基礎の打止め管理は、根入れ深さ・打止め時一打当たりのリバウンド量等により、試験杭と同程度であることを確認して打ち止める | ○(正しい) | 根入れ深さ・リバウンド量が試験杭と同程度かを確認して打ち止める |
| ⑶ 硬質地盤への打込みを容易にするには、鋼管の先端外側の補強バンドを取り外す | ×(誤り) | 硬質地盤へは先端の破損を防ぐため補強バンドを取り付ける(取り外すではない) |
| ⑷ 杭頭部に座屈が生じる恐れがある場合は、打撃力を小さくするか、鋼管杭の断面積を小さくして座屈を防止する | ×(誤り) | 断面積が小さいほど座屈しやすい。座屈防止には断面積を大きくする(小さくではない) |
支持杭基礎の打止め管理では、根入れ深さや打止め時一打当たりのリバウンド量等を、あらかじめ打ち込んだ試験杭と照らし合わせます。これらが試験杭と同程度であることを確認してから打ち止めるのが適当な施工です。
⑴は偏打の恐れがある場合に板厚を厚くする、⑶は硬質地盤へは先端外側に補強バンドを取り付ける、⑷は座屈防止に断面積を大きくするのが正しく、いずれも誤りです。したがって適当なものは選択肢⑵です。
| 場面 | 正しい施工 |
|---|---|
| 偏打の恐れ(ヤットコ使用・地盤状況等) | 杭頭の破損防止のため板厚を厚くする |
| 支持杭基礎の打止め管理 | 根入れ深さ・打止め時のリバウンド量が試験杭と同程度かを確認 |
| 硬質地盤への打込み | 先端外側に補強バンドを取り付ける |
| 杭頭部の座屈防止 | 断面積を大きくする(板厚を厚くする) |
問題:打込み杭工法で偏打を起こす恐れがある場合は、鋼管杭の板厚を薄くする。
〇か×か。
答え:×
杭頭の破損を防ぐため板厚は厚くします。薄くすると逆に杭頭が損傷しやすくなります。
問題:支持杭基礎の打止め管理は、根入れ深さや打止め時一打当たりのリバウンド量等が試験杭と同程度であることを確認して打ち止める。
〇か×か。
答え:〇
根入れ深さ・リバウンド量が試験杭と同程度かを確認して打ち止めます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。打込み杭工法による鋼管杭の施工は、道路橋示方書・杭基礎施工便覧等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月