令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.36は、ポーラスアスファルト混合物の施工に関する記述のうち、適当なものを選ぶ問題です。温度管理と初転圧、締固めに使うローラ、タックコートの乳剤、切削面の仕上げという4つの記述のうち、正しいものは1つだけです。
正しいのは温度管理です。ポーラスアスファルト混合物は空隙が多く、密粒度系より温度が早く下がるため、敷き均したら速やかに初転圧します。誤りの3つは、締固めを初転圧からタイヤローラで行うとした点、タックコートの乳剤をPK-3とした点、切削面の凹凸を大きくするとした点です。PK-3はプライムコート用で、タックコートはPK-4です。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ ポーラスアスファルト混合物は密粒度系より温度の低下が早いため、温度管理に十分注意して敷き均し、できるだけ速やかに初転圧を行う | ○(正しい) | 空隙が多く冷えやすいので、温度が下がる前に締め固める |
| ⑵ 締固めにあたっては、初転圧と二次転圧にタイヤローラによる締固めで所定の締固め度を確保することが望ましい | ×(誤り) | 初転圧は鉄輪のロードローラで行う。タイヤローラだけで通すのは適さない |
| ⑶ タックコートは、原則として浸透用アスファルト乳剤PK-3を使用する | ×(誤り) | PK-3はプライムコート用。タックコート用はPK-4 |
| ⑷ 既設舗装を切削してポーラスアスファルト混合物を舗設する場合は、切削溝が排水の障害を起こしやすいため、できるだけ凹凸が大きくなるように切削する | ×(誤り) | 排水の障害を避けるには、凹凸ができるだけ小さくなるように切削する |
ポーラスアスファルト混合物は、粗骨材どうしがかみ合った骨格の中に空隙を多く残し、雨水を路面下へ抜く舗装に使います。空隙が多い分だけ外気に触れる面積が大きく、密粒度系の混合物より熱が早く逃げます。温度が下がってから転圧しても、粗骨材はかみ合った位置から動かず、所定の締固め度に届きません。
だから温度管理に十分注意して敷き均し、できるだけ速やかに初転圧を行う。⑵の締固めは、一般のアスファルト混合物と同じく初転圧を鉄輪のロードローラで行うのが基本で、初転圧からタイヤローラという記述は当てはまりません。⑶のタックコートに使う乳剤はPK-4で、⑶が挙げるPK-3はプライムコート用及びセメント安定処理層養生用です。⑷の切削は、溝が深いほど水の通り道をふさぐため、凹凸ができるだけ小さくなるように仕上げます。したがって適当なものは選択肢1です。
問題:タックコートには、原則として浸透用アスファルト乳剤PK-3を使用する。
〇か×か。
答え:×
タックコート用はPK-4です。PK-3はプライムコート用及びセメント安定処理層養生用になります。
問題:ポーラスアスファルト混合物は密粒度系の混合物より温度の低下が早いため、速やかに初転圧を行う。
〇か×か。
答え:〇
空隙が多く冷えやすいため、温度管理に注意して敷き均し、速やかに初転圧します。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。ポーラスアスファルト混合物の施工は、舗装施工便覧・排水性舗装技術指針等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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