令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.37は、道路のコンクリート舗装の施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。普通コンクリート版と連続鉄筋コンクリート版について、セットフォーム工法とスリップフォーム工法の施工上の留意点が問われます。
誤りは、工法と機械編成の組合せにあります。敷均し、締固め、荒仕上げ、平坦仕上げを1台の舗設機械で行うのはスリップフォーム工法です。セットフォーム工法は型枠とレールを設置し、荷下ろしから仕上げまでを複数の機械で分担します。⑷が工法名を入れ替えていないかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 普通コンクリート版をセットフォーム工法で行う場合は、ボルトで連結されたレールを走行する舗設機械の重量に耐えられる堅牢な型枠を用いなければならない | ○(正しい) | 型枠がレールを兼ねて機械を支えるため、変形しない堅牢さが要る |
| ⑵ 普通コンクリート版をスリップフォーム工法で行う場合は、履帯走行位置の平坦性と支持力の確保も重要である | ○(正しい) | 型枠を使わず機械が自走するため、走る面の平坦性と支持力が仕上がりを左右する |
| ⑶ 連続鉄筋コンクリート版をスリップフォーム工法で行う場合は、出来形や品質を確保するため、センサラインが正しく設置されていることを確認しておく | ○(正しい) | スリップフォームペーバはセンサラインを基準に高さと方向を制御する |
| ⑷ 連続鉄筋コンクリート版をセットフォーム工法で行う場合は、敷均し、締固め、荒仕上げ、平坦仕上げを一台の施工機械で行う | ×(誤り) | 1台の機械で敷均しから仕上げまで行うのはスリップフォーム工法。セットフォーム工法は複数の機械で分担する |
コンクリート舗装の舗設は、型枠を使うかどうかで機械編成が変わります。スリップフォーム工法は、コンクリートの敷均し、締固め、平坦仕上げ等の機能を持つ1台の舗設機械(スリップフォームペーバ)で、型枠を設置せずに打設する工法です。型枠とレールの設置・撤去が要らず、機械編成が短くなります。
これに対しセットフォーム工法は型枠とレールを設置し、荷下ろし、敷均し、締固め、荒仕上げ、平坦仕上げを複数の機械で分担します。⑷はセットフォーム工法と書きながらスリップフォーム工法の特徴を並べており、そこが取り違えです。⑴の堅牢な型枠、⑵の履帯走行位置の平坦性と支持力、⑶のセンサラインの確認は、いずれも正しい記述です。したがって適当でないものは選択肢4です。
問題:セットフォーム工法では、コンクリートの敷均し、締固め、荒仕上げ、平坦仕上げを一台の施工機械で行う。
〇か×か。
答え:×
1台の舗設機械で行うのはスリップフォーム工法です。セットフォーム工法は型枠とレールを設置し、複数の機械で分担します。
問題:スリップフォーム工法では、履帯走行位置の平坦性と支持力の確保が重要である。
〇か×か。
答え:〇
型枠を使わず機械が自走するため、走行位置が不陸だったり支持力不足だと版の出来形に響きます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。コンクリート舗装の施工は、舗装施工便覧・セメントコンクリート舗装要綱等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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