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令和6年度 1級土木施工管理技士 No.55を解説、就業規則の必要記載事項

令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.55は、常時10人以上の労働者を使用する使用者が就業規則に必ず記載しなければならない事項として、労働基準法上正しいものを選ぶ問題です。表彰及び制裁、安全及び衛生、職業訓練、賃金の支払の時期という4つの事項を見分けます。

この問題のポイント

就業規則の記載事項は2種類あります。どの事業場でも必ず書く絶対的必要記載事項と、その定めをする場合に限って書く相対的必要記載事項です。前者は労働時間関係、賃金関係、退職関係の3つで、⑷の賃金の支払の時期はこの賃金関係に入ります。残る3つはいずれも「定めをする場合においては」という条件付きの事項です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(正しい記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 表彰及び制裁の種類及び程度に関する事項×(誤り)表彰及び制裁の定めをする場合に記載する相対的必要記載事項
⑵ 安全及び衛生に関する事項×(誤り)安全及び衛生の定めをする場合に記載する相対的必要記載事項
⑶ 職業訓練に関する事項×(誤り)職業訓練の定めをする場合に記載する相対的必要記載事項
⑷ 賃金(臨時の賃金等を除く)の支払の時期に関する事項○(正しい)賃金の決定・計算・支払の方法、締切り及び支払の時期、昇給は必ず記載する

選択肢4のポイント(ここが正しい)

労働基準法第89条は、常時10人以上の労働者を使用する使用者に就業規則の作成と届出を義務づけ、そこに書くべき事項を並べています。前半に置かれた3つは条件なしで、労働時間や休日休暇に関する事項、賃金に関する事項、退職に関する事項です。これが絶対的必要記載事項で、どの事業場でも必ず書きます。

賃金の締切り及び支払の時期は、この賃金に関する事項に含まれるため必ず記載します。⑷が正しいのはこのためです。これに対し⑴の表彰及び制裁、⑵の安全及び衛生、⑶の職業訓練は、条文でいずれも「定めをする場合においては、これに関する事項」という形になっています。制度を設けていない事業場では書かなくてよい相対的必要記載事項で、必ず記載する事項ではありません。したがって正しいものは選択肢4です。

覚え方

  • 必ず書くのは3つ。労働時間・休日休暇/賃金/退職(解雇の事由を含む)
  • 「定めをする場合においては」と付いていれば相対的必要記載事項(表彰制裁・安全衛生・職業訓練・退職手当など)
  • 就業規則の作成・届出義務は常時10人以上の労働者を使用する使用者

理解度チェック

問題:安全及び衛生に関する事項は、就業規則に必ず記載しなければならない事項である。

〇か×か。

答え:×

安全及び衛生の定めをする場合に記載する相対的必要記載事項です。必ず書くのは労働時間・賃金・退職の3分野になります。

問題:賃金(臨時の賃金等を除く)の支払の時期に関する事項は、就業規則に必ず記載しなければならない。

〇か×か。

答え:

賃金の決定、計算及び支払の方法、賃金の締切り及び支払の時期、昇給は絶対的必要記載事項です。

令和6年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • 労働基準法第89条(賃金の決定、計算及び支払の方法、賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項/安全及び衛生に関する定めをする場合においては、これに関する事項/職業訓練に関する定めをする場合においては、これに関する事項/表彰及び制裁の定めをする場合においては、その種類及び程度に関する事項):労働新聞社 労働法検索「労働基準法 第89条〜第93条」

※ 問題文は転載していません。条文は e-Gov 法令検索等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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