令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.56は、労働時間、休憩及び休日に関する記述のうち、労働基準法上誤っているものを選ぶ問題です。法定労働時間、時間外労働の上限、年次有給休暇、休憩時間という4つの数値が並びます。
誤りは、時間外労働の上限にあります。労使協定を結んでも、通常予見される時間外労働の範囲では、原則として1箇月45時間、1年360時間を超えて延長できません。⑵は1年360時間を正しく書きながら、1箇月を50時間としています。ペアで覚える数値の片方だけをずらす形です。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 使用者は、休憩時間を除き1週間について40時間、1週間の各日については1日について8時間を超えて労働させてはならない | ○(正しい) | 週40時間・1日8時間が法定労働時間 |
| ⑵ 労働組合と協定した場合でも、通常予見される時間外労働の範囲内では、原則として1箇月50時間及び1年360時間を超えて延長してはならない | ×(誤り) | 1箇月は50時間でなく45時間。1年360時間とセットで覚える |
| ⑶ 雇入れの日から起算して6箇月間継続勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者に、継続し又は分割した10労働日の有給休暇を与えなければならない | ○(正しい) | 6箇月・8割以上・10労働日が最初の付与条件 |
| ⑷ 労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を労働時間の途中に、原則として一斉に与えなければならない | ○(正しい) | 6時間超で45分、8時間超で1時間 |
法定労働時間を超えて働かせるには、労働者の過半数で組織する労働組合等との協定、いわゆる36協定が要ります。ただし協定さえ結べば無制限に延長できるわけではなく、上限が定められています。
その原則の上限が1箇月45時間、1年360時間で、⑵は1箇月を50時間としている点が誤りです。1年360時間という数字が正しいため、片方だけを見ると見落としやすくなります。⑴の週40時間・1日8時間、⑶の6箇月継続勤務かつ全労働日の8割以上出勤で10労働日の年次有給休暇、⑷の6時間超で45分・8時間超で1時間の休憩は、いずれも正しい記述です。したがって誤っているものは選択肢2です。
問題:労使協定を結んだ場合、通常予見される時間外労働の範囲内では、原則として1箇月50時間まで労働時間を延長できる。
〇か×か。
答え:×
原則の上限は1箇月45時間、1年360時間です。
問題:労働時間が8時間を超える場合、少なくとも1時間の休憩を労働時間の途中に与えなければならない。
〇か×か。
答え:〇
6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間です。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。条文は e-Gov 法令検索・厚生労働省の資料等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月