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令和6年度 1級土木施工管理技士 No.64を解説、振動規制法の特定建設作業

令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.64は、振動規制法令上、指定地域内で行う建設作業のうち特定建設作業に該当するものを選ぶ問題です。ただし、その作業を開始した日に終わるものは除かれます。機械の名前だけでなく、除外される型式や移動距離の条件まで見る問題になっています。

この問題のポイント

該当するのは舗装版破砕機を用いた作業です。作業地点が連続的に移動する場合は、1日の2地点間の最大距離が50mを超えないものに限られ、⑴はこの条件を満たします。誤りの3つは、手持式のブレーカ、圧入式のくい打機がそれぞれ除外されている点と、振動ローラが政令に挙がっていない点です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(特定建設作業に該当する)

各選択肢の正誤

選択肢該当解説
⑴ 舗装版破砕機を用いた舗装版の破砕作業で、1日の移動距離が50mを超えない作業○(該当する)舗装版破砕機を使用する作業。移動する場合は1日50m以内が条件
⑵ 手持ち式ブレーカを用いた擁壁の取り壊し作業で、1日の移動距離が50mを超えない作業×(該当しない)ブレーカは手持式のものが除かれる
⑶ 振動ローラを用いた路体の締固め作業×(該当しない)締固め機械は特定建設作業に挙げられていない
⑷ 圧入式杭打ち機を用いた鋼矢板の打込み作業×(該当しない)くい打機は圧入式のものが除かれる

選択肢1のポイント(ここが該当する)

振動規制法の特定建設作業は、政令で作業の種類が限定され、しかも括弧書きで機械の型式が除かれています。くい打機はもんけん及び圧入式くい打機を除く、くい抜機は油圧式くい抜機を除く、ブレーカは手持式のものを除く、といった具合です。振動の小さい方式を対象から外す形になっています。

この中で舗装版破砕機を使用する作業は特定建設作業に該当し、作業地点が連続的に移動する場合は1日における2地点間の最大距離が50mを超えないものに限られます。⑴はこの条件に収まります。⑵は手持式のブレーカなので除外され、⑷は圧入式のくい打機なので除外されます。⑶の振動ローラによる締固めは、そもそも政令に挙げられた作業ではありません。したがって該当するものは選択肢1です。

覚え方

  • 除外される型式で覚える。ブレーカは手持式を除く、くい打機はもんけん・圧入式を除く、くい抜機は油圧式を除く
  • 舗装版破砕機とブレーカは、移動する作業なら1日の2地点間の最大距離50m以内が条件
  • 振動ローラ等の締固め機械は振動規制法の特定建設作業に挙げられていない

理解度チェック

問題:手持式ブレーカを用いた取り壊し作業は、振動規制法の特定建設作業に該当する。

〇か×か。

答え:×

ブレーカは手持式のものが除かれます。移動距離の条件を満たしても該当しません。

問題:舗装版破砕機を使用する作業で、作業地点が連続的に移動する場合は、1日における2地点間の最大距離が50mを超えないものが特定建設作業となる。

〇か×か。

答え:

移動が大きい作業は、同じ場所に振動が続かないため対象から外れます。

令和6年度 1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A・種別:土木) 問題」
  • 振動規制法の特定建設作業(くい打機〔もんけん及び圧入式くい打機を除く。〕…/舗装版破砕機を使用する作業〔作業地点が連続的に移動する作業にあつては、1日における当該作業に係る2地点間の最大距離が50メートルを超えない作業に限る。〕/ブレーカー〔手持式のものを除く。〕を使用する作業):神奈川県「特定建設作業(法律)」

※ 問題文は転載していません。条文は e-Gov 法令検索(振動規制法施行令別表第2)等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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