令和6年度(2024年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.66は、港長の許可に関する記述のうち、港則法令上誤っているものを選ぶ問題です。特定港での工事や作業、危険物の運搬と荷役、入港と出港という4つの場面で、許可が要るのか届出で足りるのかを見分けます。問題Aの最終問題です。
誤りは、特定港への入港・出港を許可としている点にあります。船舶が特定港に入港したとき、または出港しようとするときは、港長への届出です。港長の許可が要るのは、工事や作業、危険物の荷役のように、他の船舶の安全に直接影響する行為になります。⑶が許可と届出を取り違えていないかが問われます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 特定港内又は特定港の境界附近で工事又は作業をしようとする者は、港長の許可を受けなければならない | ○(正しい) | 船舶交通に影響するため許可制。安全のための措置を命じられることもある |
| ⑵ 船舶は、特定港内又は特定港の境界付近において危険物を運搬しようとするときは、港長の許可を受けなければならない | ○(正しい) | 危険物の運搬は許可を要する |
| ⑶ 船舶は、特定港に入港したとき又は特定港を出港しようとするときは、港長の許可を受けなければならない | ×(誤り) | 入港したとき・出港しようとするときは、許可でなく港長への届出 |
| ⑷ 船舶は、特定港において危険物の積込、積替又は荷卸をするには、港長の許可を受けなければならない | ○(正しい) | 危険物の荷役は許可を要する |
港則法は、特定港に港長を置いて、港内の船舶交通の安全と整とんを図っています。手続の重さは行為の性質で分かれます。工事や作業、危険物の運搬や荷役は、他の船舶の航行や港内の安全に直接かかわるため、事前に内容を審査する許可制です。
一方、船舶の出入りそのものは日常的に繰り返される行為で、特定港に入港したとき又は特定港を出港しようとするときは、港長への届出になります。⑶はこれを許可としており、手続の種類を取り違えています。港則法の問題では、許可・届出・指定のどれを求める規定かを行為ごとに押さえるのが要点です。⑴の工事又は作業、⑵の危険物の運搬、⑷の危険物の積込・積替・荷卸は、いずれも許可で正しい記述です。したがって誤っているものは選択肢3です。
問題:船舶は、特定港に入港したとき又は出港しようとするときは、港長の許可を受けなければならない。
〇か×か。
答え:×
許可ではなく届出です。許可が要るのは工事又は作業、危険物の運搬や荷役になります。
問題:特定港内又は特定港の境界附近で工事又は作業をしようとする者は、港長の許可を受けなければならない。
〇か×か。
答え:〇
船舶交通の安全に直接かかわるため許可制です。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。条文は e-Gov 法令検索等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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