令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.41は、トンネルの山岳工法における覆工コンクリートの施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。打込みの時期、締固め、養生、型枠の取外しについて、それぞれの基本を見分けます。
覆工コンクリートは、地山の挙動が落ち着いてから打ち込むのが原則です。選択肢1は打込みを「内空変位の収束前に行う」としていますが、覆工コンクリートの打込みは、原則として内空変位が収束したことを確認した後に行います。変位計測の結果は、収束したかどうかを確かめて覆工の施工時期を判断するために利用するもので、打込みの時期が一段早い側に入れ替わっている点が誤りです。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 覆工コンクリートの打込みは、原則として内空変位の収束前に行うことから、覆工の施工時期を判断するために変位計測の結果を利用する必要がある | ×(誤り) | 打込みは内空変位が収束したことを確認した後に行うのが原則で、「収束前」は時期が逆。変位計測は収束の確認に使う |
| ⑵ 覆工コンクリートの締固めは、ワーカビリティーが低下しないうちに、上層と下層が一体となるように行う | ○(正しい) | ワーカビリティーが保たれるうちに上層と下層を一体化させるで正しい |
| ⑶ 覆工コンクリートの養生は、坑内換気や貫通後の外気の影響に注意し、一定期間、適当な温度及び湿度に保つ必要がある | ○(正しい) | 換気や外気の影響を考え、温度・湿度を一定期間保つで正しい |
| ⑷ 覆工コンクリートの型枠の取外しは、打ち込んだコンクリートが自重等に耐えられる強度に達した後に行う | ○(正しい) | 自重等に耐えられる強度に達してから外すで正しい |
覆工コンクリートの打込みは、原則としてトンネル掘削後に地山の内空変位が収束したことを確認した後に行います。変位計測は、その収束を確かめて覆工の施工時期を判断するために行うものです。選択肢1は打込みを内空変位の収束前とし、変位が落ち着く前に打ち込む記述になっています。
覆工コンクリートの打込みは内空変位が収束した後が原則で、「収束前」は前後が逆です。変位計測の結果は、収束したかどうかを確認してから施工時期を判断するために使います。膨張性地山などでは変位の収束を待たずに早期に覆工を施工する場合もありますが、原則は収束の確認後です。
問題:覆工コンクリートの打込みは、原則として内空変位の収束前に行い、覆工の施工時期を判断するために変位計測の結果を利用する。
〇か×か。
答え:×
打込みは内空変位が収束したことを確認した後に行うのが原則です。変位計測の結果は、収束したかどうかを確かめて施工時期を判断するために使います。
問題:覆工コンクリートの型枠の取外しは、打ち込んだコンクリートが自重等に耐えられる強度に達した後に行う。
〇か×か。
答え:〇
コンクリートが自重等に耐えられる強度に達してから型枠を外します。強度が不足したまま外すと変形やひび割れの原因になります。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。覆工コンクリートの施工手順は、上記の示方書等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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