令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.42は、海岸堤防の根固工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。捨石根固工の石の並べ方、汀線付近での吸出し防止、法先が砂地盤の場合の基礎工、異形ブロック根固工と捨石層の組合せが正しく述べられているかを見分けます。
捨石根固工は、波を受ける表層と内部で石の大きさを変えて並べます。
問われるのは、表層と内部のどちらが大きいかです。
引っかけは、その大小を入れ替える形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢⑴(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 捨石根固工は、一般に表層に所要の質量の石を三個並び以上とし、根固工の内部に向かって次第に大きな石を設置する | ×(誤り) | 表層に所要の質量の大きい石を三個並び以上とし、内部に向かっては次第に小さい石を設置するのが正しい。内部に向かって大きな石とするのは表層と内部の大小が逆 |
| ⑵ 捨石根固工を汀線付近に設置する場合は、地盤を掘り込むか、天端幅を広くとることにより、海底土砂の吸出しを防止する | ○(正しい) | 汀線付近では掘込みや天端幅の拡大で海底土砂の吸出しを抑える |
| ⑶ 根固工の基礎工は、法先地盤が砂地盤等で波による洗掘や吸出しを受けやすい箇所等では、栗石、捨石等で施工する必要がある | ○(正しい) | 洗掘や吸出しを受けやすい砂地盤の法先は、栗石・捨石等で基礎工を施工する |
| ⑷ 異形ブロック根固工は、異形ブロック間の空隙が大きいため、その下部に空隙の少ない捨石層を設けることが望ましい | ○(正しい) | 空隙の大きい異形ブロックの下には、空隙の少ない捨石層を敷いて土砂の吸出しを防ぐ |
捨石根固工は、波を直接受ける表層に所要の質量を満たす大きい石を三個並び以上に並べます。
根固工の内部に向かっては、次第に小さい石を捨て込みます。
表層を大きい石で固めて波力に耐えさせ、内部の小さい石で空隙を間詰めして全体を締めるためです。
選択肢⑴は内部に向かって次第に「大きな石」を設置するとしており、大小が入れ替わっています。
⑵の汀線付近での吸出し防止、⑶の砂地盤の法先での栗石・捨石による基礎工、⑷の異形ブロック下部の捨石層はいずれも正しい記述です。
問題:捨石根固工は、一般に表層に所要の質量の石を三個並び以上とし、根固工の内部に向かって次第に大きな石を設置する。
〇か×か。
答え:×
波を直接受ける表層に大きい石を三個並び以上に据え、内部に向かっては次第に小さい石を設置します。内部に向かって大きな石とするのは表層と内部の大小が逆です。
問題:異形ブロック根固工は、異形ブロック間の空隙が大きいため、その下部に空隙の少ない捨石層を設けることが望ましい。
〇か×か。
答え:〇
異形ブロックは間の空隙が大きいため、その下に空隙の少ない捨石層を敷いて土砂の吸出しや沈下を防ぎます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。海岸堤防の根固工は海岸保全施設の技術上の基準等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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