令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.43は、消波工の施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。空隙の持たせ方、表面粗度と消波効果の関係、中詰石と消波ブロックによる断面構成、天端での消波ブロックの据付けが正しく述べられているかを見分けます。
消波工は、表面の摩擦と内部の空隙で波のエネルギーを失わせ、堤防への打上げや越波を抑える構造です。
問われるのは、消波効果を高めるために表面粗度をどうするかです。
引っかけは、その大小の向きを逆にする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 消波工は、波の規模に応じた適度な空隙を持つことが必要である | ○(正しい) | 波のエネルギーは空隙内で減衰するため、波の規模に応じた適度な空隙を持たせる |
| ⑵ 消波工は、消波効果を高めるために表面粗度を小さくすることが必要である | ×(誤り) | 消波効果を高めるには表面粗度を大きくするのが正しい。表面を粗くして波の流れを乱すのが目的で、小さくとするのは大小が逆 |
| ⑶ 消波工の断面は、中詰石の上に数層の消波ブロックを並べることも、全断面を消波ブロックで施工することもある | ○(正しい) | 中詰石の上に消波ブロックを数層並べる断面も、全断面を消波ブロックとする断面もある |
| ⑷ 消波工の天端は、極端な凹凸を生じないように消波ブロックをかみ合わせよく据え付け、消波ブロックを反転して据え付けることもある | ○(正しい) | 天端は凹凸を避けてかみ合わせよく据え付け、安定を高めるため反転して据え付けることもある |
消波工が波のエネルギーを失わせる働きは、表面の摩擦と内部の空隙の二つで成り立ちます。
表面が粗いほど波は流れる途中で抵抗を受けて乱れ、エネルギーを消耗します。
消波効果を高めるには表面粗度を大きくするのが正しく、「小さくする」とする選択肢2は大小の向きが逆です。
表面をなめらかにすると波は抵抗を受けずに流れ、かえって消波効果が下がります。
⑴の適度な空隙、⑶の中詰石と消波ブロックによる断面構成、⑷の天端でのかみ合わせと反転据付けは、いずれも正しい記述です。
問題:消波工は、消波効果を高めるために表面粗度を小さくすることが必要である。
〇か×か。
答え:×
消波効果を高めるには表面粗度を大きくして波の流れを乱すのが正しく、表面粗度を小さくとするのは大小の向きが逆です。
問題:消波工の断面は、中詰石の上に数層の消波ブロックを並べることも、全断面を消波ブロックで施工することもある。
〇か×か。
答え:〇
中詰石の上に消波ブロックを数層並べる断面も、全断面を消波ブロックとする断面もあります。天端は極端な凹凸を避けてかみ合わせよく据え付けます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。消波工の要件は海岸保全施設・港湾の施設の技術上の基準等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
このサイトについて