令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.44は、ケーソンの施工に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。回航時の大廻しワイヤの取付け、据付け時の注水方法、ケーソンどうしの接触を防ぐ緩衝材、そして据付けの注水から着底までの手順が正しく述べられているかを見分けます。
ケーソンの据付けは、曳航→注水→着底の順で進みます。
問われるのは、着底の直前に何をするかです。
引っかけは、その一手を飛ばす形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ ケーソンに大廻しワイヤを回して回航する場合には、原則として二重回しとし、その取付け位置はケーソンの吃水線以下で、できれば浮心付近の高さに取り付ける | ○(正しい) | 大廻しワイヤは原則二重回しとし、取付けは吃水線以下でできれば浮心付近の高さとする |
| ⑵ ケーソンの据付け時の注水方法は、各隔室に平均的に注水してヘッド差を小さくする必要があり、隔室間に導水孔を設ける場合もある | ○(正しい) | 各隔室へ平均的に注水してヘッド差を小さくし、隔室間に導水孔を設けることもある |
| ⑶ ケーソンの据付け時には、うねり等によるケーソンどうしの接触が生じるので、破損防止策として、ケーソン相互間にゴムタイヤ等の緩衝材を用いる | ○(正しい) | うねり等による接触の破損防止に、相互間へゴムタイヤ等の緩衝材を用いる |
| ⑷ ケーソンの据付けは、据付け場所まで曳航し、所定の位置上にあることを確かめてから注水を開始し、注水を開始したら中断することなく一気に着底させる | ×(誤り) | 基礎マウンドに接触する直前で一旦注水を止めて位置決めを行い、その後注水を再開して着底させる。中断することなく一気に着底とするのは誤り |
据付け位置の上まで曳航し、所定の位置を確かめたら注水を開始します。
注水は各隔室へ平均的に行い、ケーソンが傾かないようヘッド差を小さく保ちます。
基礎マウンドに接触する直前まで沈めたら、いったん注水を止めます。潜水士が据付け位置を最終確認し、微調整してから注水を再開して着底させます。
選択肢4は注水を中断せず一気に着底させるとしており、この位置決めの工程が抜けています。
⑴の大廻しワイヤの二重回し、⑵の平均的な注水と導水孔、⑶の緩衝材はいずれも正しい記述です。
問題:ケーソンの据付けは、所定の位置上にあることを確かめてから注水を開始し、注水を開始したら中断することなく一気に着底させる。
〇か×か。
答え:×
基礎マウンドに接触する直前で一旦注水を止め、潜水士が据付け位置を確認してから注水を再開して着底させます。中断することなく一気に着底とするのは誤りです。
問題:ケーソンに大廻しワイヤを回して回航する場合には、原則として二重回しとし、その取付け位置はケーソンの吃水線以下で、できれば浮心付近の高さに取り付ける。
〇か×か。
答え:〇
大廻しワイヤは原則二重回しとし、取付けは吃水線以下でできれば浮心付近の高さとします。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。ケーソンの施工手順は港湾の施設の技術上の基準等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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