令和7年度(2025年)1級土木施工管理技術検定 第一次検定(問題A)No.50は、鋼構造物塗装の施工管理に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。塗料の攪拌、可使時間、塗料粘度の調整、塗装作業場所の条件について、それぞれの基本を見分けます。
塗料の粘度を現場の条件に合わせて下げるときは、その塗料に適したシンナー(希釈剤)で希釈します。選択肢3は、塗料粘度の調整を「プライマーで希釈する」としていますが、プライマーは素地に最初に塗る下塗り塗料であって希釈剤ではありません。希釈に使うものと下塗りに使うものを取り違えている点が誤りです。プライマーで薄めると塗料の成分比が崩れ、塗膜としての性能が確保できません。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 多液形塗料や高粘度塗料の攪拌は、塗料を均一化させ乾きむらを防止するため、攪拌機を用いることが望ましい | ○(正しい) | 成分を均一化し乾きむらを防ぐため、攪拌機で十分に混ぜるで正しい |
| ⑵ 塗料は、可使時間を過ぎると性能が十分でないばかりか欠陥となりやすいので、塗料ごとに定められた可使時間を守る必要がある | ○(正しい) | 可使時間を過ぎた塗料は塗膜欠陥の原因になるため、定められた時間を守るで正しい |
| ⑶ 塗料粘度に調整する場合は、塗料に適したプライマーで適切に希釈する必要がある | ×(誤り) | 粘度の調整(希釈)は塗料に適したシンナー(希釈剤)で行う。プライマーは下塗り塗料で希釈剤ではない |
| ⑷ 塗装作業場所が屋内で、温度、湿度が調整されている場合は、屋外の気象条件に関係なく塗装を行うことができる | ○(正しい) | 屋内で温度・湿度が管理されていれば、屋外の気象条件に左右されず塗装できるで正しい |
塗装作業時の気温や塗付面の状態に合わせて塗料の粘度を下げるときは、その塗料ごとに指定されたシンナー(希釈剤)を用い、決められた希釈率で薄めます。一方のプライマーは、素地に最初に塗って中塗り・上塗りとの密着や防錆を確保する下塗り塗料で、希釈に使うものではありません。
塗料粘度の調整(希釈)に用いるのはシンナー(希釈剤)で、プライマーは希釈剤ではありません。選択肢3は下塗り塗料と希釈剤を取り違えています。指定外の液で薄めたり規定より薄めすぎたりすると、塗料の成分比が崩れて塗膜の厚みや防食性能が確保できず、塗装欠陥の原因になります。
問題:塗装作業時の条件に適した塗料粘度に調整する場合は、塗料に適したプライマーで希釈する。
〇か×か。
答え:×
粘度の調整(希釈)は、塗料ごとに指定されたシンナー(希釈剤)で行います。プライマーは素地に最初に塗る下塗り塗料で、希釈剤ではありません。
問題:塗料は可使時間を過ぎると性能が十分でないばかりか欠陥となりやすいので、塗料ごとに定められた可使時間を守る必要がある。
〇か×か。
答え:〇
可使時間を過ぎた塗料は硬化が進んで所定の性能が出ず、塗膜欠陥の原因になります。塗料ごとに定められた可使時間を守ります。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。塗料の希釈剤・下塗り塗料の区別は、上記の便覧等で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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