ゼロから学ぶ土木施工管理

ゼロから学ぶ土木施工管理
  1. HOME > 過去問解説 > 2級 平成26年度 No.26

【2級土木 平成26年度 No.26】ケーソン式防波堤の過去問解説

編集部キャラクター

編集部

大型起重機船なら、天気や波に関係なく据え付けられる?いいえ。海上作業なので気象・海象に左右されます。関係なく、と書くのが引っかけで、この問題の決め手です。

この問題の要点

2級土木施工管理技士 平成26年度 No.26。テーマはケーソン式防波堤で、適当でないものを選ぶ問題です。

正解は選択肢?。ケーソンの据付けは海上作業のため、気象・海象条件に左右されます。

この問題は、ケーソン式防波堤のケーソンの構造・えい航・据付け・中詰めの知識を問うものです。各選択肢の正誤を順に見ていきます。

正解は?。ケーソンの据付けは海上作業のため、気象・海象条件に左右され、条件にかかわらず据え付けられるという記述は誤りです。

出題のテーマ

この設問は、ケーソン式防波堤に関する記述から、適当でないものを1つ選ぶ形式です。ケーソンのえい航・据付け・中詰めの手順がポイントになります。ケーソンの施工の基礎は、ケーソンの施工のページで確認できます。

選択肢ごとの正誤

? 通水孔(適当):ケーソンは、えい航・浮上・沈設のときに内部へ注水・排水して浮力を調整します。各室に均等に水を出し入れできるよう、それぞれの隔壁に通水孔を設けます。これは正しい記述です。

? 据付けと気象・海象(適当でない=正解):「大型起重機船を使用すれば、気象・海象条件にかかわらず据え付けることができる」とした記述は誤りです。ケーソンの据付けは海上作業のため、気象・海象条件に大きく左右されます。基礎マウンドに着底する直前で注水をいったん止め、据付け位置を確認・修正してから沈設を進めます。

? 中詰め(適当):据え付けたケーソンは、波で動かないよう、すぐに砂・砂利・コンクリートなどの中詰めを行って重量と安定を確保します。これは正しい記述です。

? 蓋コンクリート(適当):中詰め後は、波によって中詰め材が洗い出されないように、ケーソンに蓋となるコンクリートを打設します。これは正しい記述です。

なぜ?が正解(誤り)か

海上作業が気象・海象に左右されるかどうかがポイントです。

「気象・海象条件にかかわらず据え付けることができる」は誤りです。ケーソンのえい航や据付けは海上での作業のため、波や風などの気象・海象条件に大きく左右されます。条件のよい時期・時間帯を選んで施工します。

ケーソン据付けの流れ

順序作業ねらい
1えい航製作したケーソンを据付け位置まで浮かべて運ぶ
2注水・沈設内部に注水して基礎マウンド上の所定位置に沈める(直前で注水を止め、位置を確認)
3中詰め砂・砂利などを詰めて重量と安定を確保する
4蓋コンクリート中詰め材が波で流出しないようコンクリートでふたをする

この流れのうち、海上で行うえい航と注水・沈設は気象・海象に左右されます。波風の穏やかな時期・時間帯を選んで施工するのがポイントです。

関連する用語の解説

ケーソンでつまずいたら、用語の解説で基礎を固めると確実です。ケーソンの据付・中詰の流れは上のリンク、防波堤の型式(傾斜堤・直立堤・混成堤)は防波堤の型式のページにまとめています。

まとめ

平成26年度 No.26 の正解は?で、ケーソンの据付けと気象・海象条件に関する記述が誤りでした。

ケーソンの据付けは海上作業で、気象・海象条件に左右されるのが要点です。

海上作業の制約が、過去問でよく問われます。

出典

  • 一般財団法人 全国建設研修センター 公表 過去問題(2級土木施工管理技術検定 平成26年度 No.26)

※ 問題文は全文転載せず、要点を要約して扱っています。正答の判断は、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして確認しています。

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

この記事を書いた人

ゼロから学ぶ土木施工管理 編集部

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

Topへ >>

  1. HOME > 過去問解説 > 2級 平成26年度 No.26