令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.5は、コンクリートで使用される骨材の性質に関する①〜④の記述のうち、適当でないものを一つ選ぶ問題です。
粗粒率と粒度の関係が向きで問われます。粗粒率が大きいほど粒径の大きい骨材の割合が多く、粒度は粗くなります。②は「粗粒率が大きいほど粒度が細かい」としていますが、これは逆で、粗粒率が大きいほど粒度は粗いのが正しく、細かいとするのが引っかけです。すりへり減量・粒形・有機不純物の三つは、いずれも素直に読めば適当と判断できます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ① すりへり減量が大きい骨材を用いると、コンクリートのすりへり抵抗性が低下する | ○(正しい) | すりへり減量が大きい骨材はすり減りやすく、コンクリートのすりへり抵抗性は低下する |
| ② 骨材の粗粒率が大きいほど、粒度が細かい | ×(誤り) | 粗粒率が大きいほど粒度は粗い(細かいとするのは逆) |
| ③ 骨材の粒形は、扁平や細長よりも球形がよい | ○(正しい) | 球形に近い骨材ほど充填性やワーカビリティーがよく、扁平・細長は不利 |
| ④ 骨材に有機不純物が多く混入していると、コンクリートの凝結や強度等に悪影響を及ぼす | ○(正しい) | 有機不純物はセメントの凝結を妨げ、強度低下等の悪影響を及ぼす |
粗粒率(FM)は、ふるい分け試験で各ふるいにとどまる質量の割合を合計して求める、骨材の粒の大きさを表す指標です。値が大きいほど大きい粒の割合が多いことを意味し、粗粒率が大きい骨材ほど粒度は粗い関係にあります。選択肢②は「粗粒率が大きいほど粒度が細かい」としていますが、これは大小が逆で、粗粒率が大きいほど粒度は粗く、粗粒率が小さいほど粒度が細かくなります。目安として、細骨材の粗粒率は2.6〜3.1、粗骨材の粗粒率は6.0〜8.0程度で、粗骨材のほうが値が大きく粒も粗いことと対応します。
問題:骨材の粗粒率が大きいほど、粒度は細かい。
〇か×か。
答え:×
粗粒率が大きいほど大きい粒の割合が多く、粒度は粗くなります。細かいとするのは逆です。
問題:すりへり減量が大きい骨材を用いると、コンクリートのすりへり抵抗性が低下する。
〇か×か。
答え:〇
すりへり減量が大きい骨材はすり減りやすいため、コンクリートのすりへり抵抗性も低下します。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。骨材の性質は、コンクリート標準示方書(土木学会)やJISの骨材試験で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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