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令和5年度(後期)2級土木施工管理技士 No.6を解説、コンクリートの配合設計

令和5年度(2023年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.6は、コンクリートの配合設計に関する⑴〜⑷の記述のうち、適当でないものを1つ選ぶ問題です。

この問題のポイント

問われているのは打込みの最小スランプの決め方の大小です。締固め作業高さが大きいほど、コンクリートは型枠の深いところまで落とし込んで締め固める必要があり、最小スランプは大きく定めます。選択肢2はこの大小を逆にしており、締固め作業高さが大きいほど小さく定めるとしている点が誤りです。鋼材の最小あきが小さいほど大きく(選択肢1)、単位水量・細骨材率はできるだけ小さく(選択肢3・4)という他の大小と混同しないことが要点です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も適当でない記述)

各記述の正誤

記述正誤解説
⑴ 打込みの最小スランプの目安は、鋼材の最小あきが小さいほど大きくなるように定める正しいあきが狭いほど流れにくく充填しにくいため、大きいスランプが必要
⑵ 打込みの最小スランプの目安は、締固め作業高さが大きいほど小さくなるように定める×(誤り)作業高さが大きいほど最小スランプは大きくする(小さくするは逆)
⑶ 単位水量は、施工が可能な範囲内でできるだけ少なくなるように定める正しい単位水量が多いと乾燥収縮やブリーディングが増え品質が低下する
⑷ 細骨材率は、施工が可能な範囲内で単位水量ができるだけ少なくなるように定める正しい所要のワーカビリティーを保ちつつ単位水量を抑えられる範囲で小さく

記述⑵のポイント(ここが誤り)

締固め作業高さとは、コンクリートを締め固める作業員の足元から打ち込む面までの高さのことです。この高さが大きいほど、深い位置までコンクリートを行き渡らせて締め固めなければならず、材料が回りやすいよう最小スランプは大きく定めます。記述⑵は「締固め作業高さが大きいほど小さくなるように定める」としていますが、向きが逆で、作業高さが大きいほど最小スランプは大きくするのが正しい考え方です。

鋼材の最小あきについても同じ発想で、あきが小さいほどコンクリートが通りにくいため最小スランプは大きくします(記述⑴は正しい)。一方で単位水量(記述⑶)と、その単位水量を抑えるために選ぶ細骨材率(記述⑷)は、いずれも施工が可能な範囲でできるだけ小さくするのが原則です。したがって適当でない記述は選択肢2です。

覚え方

  • 締固め作業高さが大きいほど、あきが小さいほど → 最小スランプは大きく(充填しにくいから)
  • 単位水量は施工可能な範囲でできるだけ少なく(乾燥収縮・ブリーディング対策)
  • 細骨材率は、単位水量を小さくできる範囲でできるだけ小さく

理解度チェック

問題:打込みの最小スランプの目安は、締固め作業高さが大きいほど、小さくなるように定める。

〇か×か。

答え:×

締固め作業高さが大きいほど、深い位置まで締め固める必要があるため、最小スランプは大きく定めます。小さくするは逆です。

問題:単位水量は、施工が可能な範囲内で、できるだけ少なくなるように定める。

〇か×か。

答え:

単位水量が多いと乾燥収縮やブリーディングが増え、ひび割れや品質低下につながるため、施工可能な範囲でできるだけ少なくします。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和5年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期・種別:土木) 問題」
  • コンクリートの配合設計(打込みの最小スランプ=鋼材の最小あきが小さいほど・締固め作業高さが大きいほど大きく/単位水量=施工可能な範囲でできるだけ少なく/細骨材率=単位水量を小さくできる範囲でできるだけ小さく)

※ 問題文は転載していません。配合設計の考え方は、最新のコンクリート標準示方書(土木学会)等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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