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令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 No.29を解説、トンネル覆工コンクリート

令和6年度(2024年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.29は、トンネルの山岳工法における覆工コンクリートの施工の留意点に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。4つのうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

覆工コンクリートの養生は、打込み後に湿潤状態を保ち、適切な温度で行います。選択肢3は「低温、低湿度」を保つとしていますが、乾燥(低湿度)は乾燥収縮によるひび割れを招くため逆で、適当でありません。養生の基本は水分を逃がさず、適切な温度を保つことです。

運搬・打込みの時期・型枠の取外しの留意点は、いずれも適当です。適当でないのは選択肢3です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(適当でない記述)

各選択肢の適否

選択肢適否解説
1 覆工コンクリートの運搬は、練り混ぜ後、所定の時間内に打ち込めるように運搬する適当所定の時間内に打ち込む
2 覆工コンクリートの打込みは、地山の変位が収束した後に行う適当地山の変位が収まってから打ち込む
3 覆工コンクリートの養生は、打込み後、できるだけ低温、低湿度を保ち、適切な期間行う適当でない(正解)養生は湿潤状態を保ち、適切な温度で行う(低温・低湿度は逆)
4 覆工コンクリートの型枠の取外しは、必要な強度に達した後に行う適当必要な強度に達してから型枠を外す

選択肢3のポイント(適当でない記述)

覆工コンクリートの養生は、打込み後に湿潤状態を保ち、適切な温度で行います。選択肢3は「低温、低湿度を保ち」としていて、逆です。

コンクリートの養生の基本は、水分を逃がさない(湿潤状態を保つ)ことと、適切な温度を保つことです。低湿度で乾燥させると乾燥収縮でひび割れが生じ、低温すぎると強度の発現が遅れます。トンネル内は湿度が高く温度が安定しているため湿潤状態を保ちやすいですが、乾燥や低温を保つのは養生の目的と反します。運搬・打込みの時期・型枠の取外しを述べた選択肢1・2・4は適当です。

覚え方

  • 覆工コンクリートの養生=湿潤状態+適切な温度(低温・低湿度は×)
  • 運搬=練り混ぜ後、所定の時間内に打ち込む
  • 打込み=地山の変位が収束した後に行う
  • 型枠の取外し=必要な強度に達した後に行う

理解度チェック

問題:覆工コンクリートの養生は、打込み後、できるだけ低温、低湿度を保ち、適切な期間行う。

〇か×か。

答え:×

養生は湿潤状態を保ち、適切な温度で行います。低湿度で乾燥させると乾燥収縮でひび割れが生じます。

問題:覆工コンクリートの打込みは、地山の変位が収束した後に行う。

〇か×か。

答え:

覆工コンクリートは、地山の変位が収束した後に打ち込みます。適当な記述です。

令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期・種別:土木) 問題」
  • トンネル覆工コンクリートの施工(養生は湿潤状態+適切な温度/打込みは地山変位の収束後/型枠は必要強度到達後に取外し):トンネル標準示方書・国土交通省 品質確保の手引きにもとづく

※ 問題文は転載していません。トンネル覆工の施工・養生の詳細は最新の示方書・手引きで確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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