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令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 No.66を解説、盛土の締固めの品質管理

令和6年度(2024年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.66は、盛土の締固めの品質管理に関する①〜④の記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せを選ぶ問題です。

この問題のポイント

適当なものは①②④で、③が誤りです。盛土の締固めは、土の空気間隙を少なくして密度を高め、透水性を低下させるように行います。③は「透水性を上昇させる」としていますが、締固めで空気間隙を少なくすると透水性は低下します。透水性が上がるか下がるかの向きで間違えやすい問題です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(①②④)

各記述の適否

記述適否解説
① 品質規定方式では、必要な品質を仕様書に明示し、締固めの工法は施工者に任せる適当品質規定方式は品質を規定し工法は施工者に委ねる
② 工法規定方式では、締固め機械の機種や締固め回数、敷均し厚さ等を規定する適当工法規定方式は締固め方法そのものを規定する
③ 締固めは、土の空気間隙を少なくすることにより透水性を上昇させるように行う適当でない空気間隙を少なくすると透水性は低下する(上昇ではない)
④ ICT建設機械での施工は、生産性の向上や働き方改革への対応と品質管理への活用等が期待されている適当ICT施工は生産性向上・品質管理に活用

記述③のポイント(ここが誤り)

盛土の締固めは、土の中の空気を追い出して土粒子を密に詰め、空気間隙を少なくして密度を高める作業です。これにより、強度の増加、変形(沈下)の抑制、そして透水性の低下という効果が得られます。

記述③は「空気間隙を少なくすることにより透水性を上昇させる」としていますが、空気間隙が少なくなると水は通りにくくなるので、透水性は上昇ではなく低下します。①の品質規定方式(必要な品質を仕様書に明示し工法は施工者に任せる)、②の工法規定方式(締固め機械の機種・締固め回数・敷均し厚さ等を規定する)、④のICT建設機械の活用は、いずれも適当です。したがって適当なものは①②④の組合せである選択肢3です。

覚え方

  • 締固め=空気間隙を少なくして密度を高め、透水性を低下させる(上昇ではない)
  • 品質規定方式=必要な品質を仕様書に明示し工法は施工者に任せる/工法規定方式=機種・締固め回数・敷均し厚さ等を規定
  • 締固めの効果=強度増加・変形(沈下)抑制・透水性低下

理解度チェック

問題:盛土の締固めは、土の空気間隙を少なくすることにより透水性を上昇させるように行う。

〇か×か。

答え:×

締固めで空気間隙を少なくすると、透水性は低下します。上昇ではありません。

問題:工法規定方式では、締固め機械の機種や締固め回数、盛土材料の敷均し厚さ等を規定する。

〇か×か。

答え:

工法規定方式は、締固め機械の機種・締固め回数・敷均し厚さ等の工法そのものを規定します。品質規定方式は必要な品質を仕様書に明示し、工法は施工者に任せます。

令和6年度(前期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期・種別:土木) 問題」
  • 盛土の締固めの品質管理(品質規定方式=必要な品質を仕様書に明示し工法は施工者に任せる/工法規定方式=締固め機械の機種・締固め回数・敷均し厚さ等を規定/締固めの効果=密度増加・強度増加・変形抑制・透水性の低下)

※ 問題文は転載していません。締固めの品質管理は、最新の道路土工要綱等で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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