ゼロから学ぶ土木施工管理

ゼロから学ぶ土木施工管理
  1. HOME > 過去問解説 > 2級 > 令和7年度(後期) > No.13 コンクリートの養生

令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 No.13を解説、コンクリートの養生

令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.13は、コンクリートの養生に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。4つのうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

養生期間の長さは、気温とセメントの種類で決まります。気温が低いほど、また初期強度の出にくいセメントほど、期間は長くなります。選択肢1は、気温が低い時期の養生期間を短くするとしていて、長短が逆です。

湿潤状態の保持、寒中の給熱養生、混合セメントB種の期間延長は、いずれも適当です。適当でないのは選択肢1です。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(適当でない記述)

各選択肢の適否

選択肢適否解説
1 セメントの種類によらず、日平均気温が低い時期は高い時期より養生期間を短くする適当でない(正解)気温が低いほど養生期間は長くする
2 散水や湛水などでコンクリートを湿潤状態に保つ適当水和反応に必要な水分を保つ湿潤養生
3 初期凍害のおそれがある場合はジェットヒータ等で給熱する適当寒中コンクリートの給熱養生
4 混合セメントB種は普通ポルトランドセメントより養生期間を長くする適当初期強度の発現が遅く、期間を延ばす

選択肢1のポイント(適当でない記述)

コンクリートはセメントの水和反応で強度が出ます。気温が低いとこの反応が遅くなり、同じ日数では必要な強度に届きません。したがって日平均気温が低い時期ほど、養生期間は長くします。選択肢1は短くするとしていて、長短が逆です。

コンクリート標準示方書の湿潤養生期間の標準は、下表のとおりです。普通ポルトランドセメントなら15℃以上で5日、5℃以上では9日と、気温が下がるほど日数が増えます。

日平均気温早強ポルトランドセメント普通ポルトランドセメント混合セメントB種
15℃以上3日5日7日
10℃以上4日7日9日
5℃以上5日9日12日

表を横に読めば選択肢4も確かめられます。同じ気温でも混合セメントB種は普通ポルトランドセメントより日数が多く、これは高炉スラグなどを混ぜた混合セメントの初期強度が小さいためです。縦に読めば選択肢1の誤りが見えます。

覚え方

  • 気温が低いほど養生期間は長い(短いは誤り)
  • 同じ気温なら、早強<普通<混合セメントB種の順に日数が長い
  • 低温=水和反応が遅い=強度発現が遅い
  • 初期凍害を受けたコンクリートは、あとから養生しても強度が戻らない

理解度チェック

問題:日平均気温が低い時期は、高い時期よりも養生期間を短くする。

〇か×か。

答え:×

低温では水和反応が遅く強度発現も遅いため、養生期間は長くします。

問題:混合セメントB種を用いる場合、普通ポルトランドセメントより養生期間を長くする。

〇か×か。

答え:

混合セメントB種は初期強度の発現が遅く、日平均気温15℃以上でも7日と、普通ポルトランドセメントの5日より長くとります。

令和7年度(後期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期・種別:土木) 問題」
  • 湿潤養生期間の標準(日平均気温15℃以上・10℃以上・5℃以上/早強・普通ポルトランド・混合セメントB種):土木学会 コンクリート標準示方書にもとづく
  • 混合セメントの初期強度:公益社団法人 日本コンクリート工学会「混合セメント」

※ 問題文は転載していません。数値・用語は最新の示方書・便覧で確認してください。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

過去問解説

よく学ばれる分野

このサイトについて

Topへ >>

  1. HOME > 過去問解説 > 2級 > 令和7年度(後期) > No.13 コンクリートの養生