令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期・種別:土木)No.14は、既製杭の杭打ち機の特徴に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。4つのうち、適当でないものを1つ選びます。
杭打ち機は、打撃で打ち込むハンマ(ドロップハンマ・ディーゼルハンマ・油圧ハンマ)と、振動で貫入させるバイブロハンマに分かれます。それぞれ何を動力にして杭を地盤に入れるかが、記述の正誤を分ける手がかりになります。
選択肢4は、ドロップハンマで用いるハンマの重量を杭の重量以下としています。望ましいのは杭の重量以上で、大小が逆です。「以上」と「以下」を入れ替える形は、数値を覚えていなくても向きだけで判断できます。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(適当でない記述)
| 選択肢 | 適否 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 バイブロハンマは、振動と、振動機および杭の重量で杭を地盤に押し込む | 適当 | 上下振動で周面摩擦と先端抵抗を下げ、振動機と杭の重量で貫入する |
| 2 ディーゼルハンマは、打撃力が大きく、騒音・振動と油の飛散をともなう | 適当 | 打撃力が大きい反面、騒音・振動や排気をともなう |
| 3 油圧ハンマは、ラムの落下高さを調節して打撃力を調整できる | 適当 | 落下高さを任意に設定でき、防音構造で騒音も小さい |
| 4 ドロップハンマは、杭の重量以下のハンマを落下させて打ち込む | 適当でない(正解) | 望ましいのは杭の重量以上のハンマで、「以下」は大小が逆 |
ドロップハンマは、ウインチで巻き上げたハンマ(モンケン)を自由落下させ、その重さをそのまま打撃力にする最も単純な杭打ち機です。このときハンマの重量は杭の重量以上が望ましく、選択肢4の「杭の重量以下」は大小を反転させた誤りです。
ハンマが杭より軽いと、打撃のたびに杭が沈まずハンマ側が跳ね返り、打撃エネルギーが杭頭の破損に回ってしまいます。杭と同等以上の重さを低い位置から落とすほうが、杭を素直に沈められます。
| 種類 | 打ち込む力の出どころ | 特徴 |
|---|---|---|
| ドロップハンマ | 巻き上げたハンマの自由落下 | 構造が簡単で工費が安い。ハンマの重量は杭の重量以上が望ましい |
| ディーゼルハンマ | シリンダ内の爆発で上がったラムの落下 | 打撃力が大きい。騒音・振動が大きく、排気や油煙をともなう |
| 油圧ハンマ | 油圧で上げたラムの自由落下 | ラムの落下高さを任意に設定でき打撃力を調整できる。防音構造で騒音が小さく、油煙の飛散もない |
| バイブロハンマ | 起振機の上下振動+振動機と杭の重量 | 周面摩擦力と先端抵抗力を下げて貫入させる。打撃でないため杭頭を傷めにくい |
問題:ドロップハンマは、杭の重量以下のハンマを落下させて杭を打ち込む。
〇か×か。
答え:×
望ましいのは杭の重量以上のハンマです。「以下」は大小を反転させた誤りで、令和7年度(後期)No.14の正解肢にあたります。
問題:油圧ハンマは、ラムの落下高さを調節して打撃力を調整できる。
〇か×か。
答え:〇
落下高さを任意に設定できます。防音構造とあわせて、騒音を抑えたい現場で使われます。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。数値・用語は最新の便覧・仕様書で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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