令和7年度(2025年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.52は、建設工事のための施工計画の作成に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
施工計画は、仮設備計画・調達計画・管理計画などに分かれ、それぞれ受け持つ中身が決まっています。調達計画は工事に必要な資源をそろえる計画で、労務計画・資材計画・機械計画をまとめたものです。管理計画は品質・安全衛生・原価・環境などを管理する計画です。
まちがえやすいのは調達計画の中身です。調達計画に入るのは労務・資材・機械で、安全衛生計画は入りません。安全衛生計画は現場を運営する管理計画のほうに属します。調達計画に安全衛生計画を混ぜた記述が誤りになります。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 仮設備計画 | ○(正しい) | 使用目的や期間に応じて構造計算を行い、設置・維持管理・撤去まで含めて計画する |
| 2 環境保全計画 | ○(正しい) | 公害問題や交通問題への影響などに対策を立てる |
| 3 調達計画 | ×(誤り) | 調達計画は労務・資材・機械の計画。安全衛生計画は調達計画でなく管理計画に属す |
| 4 品質管理計画 | ○(正しい) | 要求する品質を満たすため、設計図書に基づく規格値内に収まるよう計画する |
調達計画は、工事に必要な資源を過不足なくそろえるための計画です。中身は労務計画・資材(材料)計画・機械の調達使用計画で、資材や機械を運ぶ輸送計画も含みます。工事を動かすヒト・モノをそろえる計画がまとまっています。
選択肢3は、この調達計画に安全衛生計画を並べています。安全衛生計画は、現場を運営する管理計画のうちの安全管理計画で、調達計画には含まれません。調達計画に入るべきは資材計画で、そこを安全衛生計画に入れ替えたのが誤りです。品質管理・原価管理・環境保全とともに、安全衛生は「管理する計画」の側に属します。
この問題に出た計画が、施工計画のどの区分でどんな中身を受け持つかを並べると次のとおりです。調達と管理のどちらに入るかで見分けます。
| 区分・計画 | 主な内容 |
|---|---|
| 仮設備計画 | 使用目的・期間に応じた構造計算、設置・維持管理・撤去 |
| 調達計画 | 労務計画・資材(材料)計画・機械の調達使用計画・輸送計画 |
| 管理計画(品質管理計画) | 設計図書の規格値内に収める品質の管理 |
| 管理計画(安全衛生管理計画) | 現場の安全衛生の管理(調達計画ではない) |
| 管理計画(環境保全計画) | 公害・交通など周辺環境への対策 |
問題:調達計画は、労務計画、安全衛生計画、機械計画を立てることが主な内容である。
〇か×か。
答え:×
調達計画の中身は労務計画・資材計画・機械計画(と輸送計画)です。安全衛生計画は調達計画でなく、管理計画の安全管理計画に属します。
問題:仮設備計画は、使用目的や期間に応じて構造計算を行い、設置・維持管理・撤去を含めて計画する。
〇か×か。
答え:〇
仮設備は使用目的や期間に応じて構造計算を行い、設置から維持管理、撤去までを含めて計画します。
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。施工計画の区分と各計画の内容は上記で照合しています(この記事の確認日時点)。
※ この記事の確認日:2026年7月
このサイトについて