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令和7年度 2級土木施工管理技士 No.10を解説、コンクリートに使用するセメント

令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.10は、コンクリートに使用するセメントの性質についての問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

セメントは、風化・発熱・粉末度・種類ごとの強度の出方が問われます。基本は、水と反応して発熱しながら固まるという性質です。

引っかかりやすいのは発熱の呼び方です。セメントは水と反応して水和熱を発します。気化熱ではありません。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も適当でない記述)

セメントの性質で押さえる要点

項目正しい内容
風化空気中の水分などと反応し、密度が小さくなる
水との反応水和反応で水和熱を発しながら硬化する
粉末度粒子の細かさで、比表面積(ブレーン値)で表す
早期材齢強度普通ポルトランドセメントが高炉セメントB種より大きい

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 風化○(正しい)風化すると密度が小さくなる
2 水との反応×(誤り)水と反応して発するのは水和熱で、気化熱ではない
3 粉末度○(正しい)粒子の細かさを粉末度といい、比表面積で表す
4 早期材齢強度○(正しい)高炉セメントB種より普通ポルトランドセメントが大きい

選択肢2のポイント(ここが誤り)

セメントは水と混ざると、水和反応という化学反応を起こして固まります。このとき熱を出し、これを水和熱といいます。マスコンクリートで温度ひび割れが問題になるのは、この水和熱による発熱が原因です。

選択肢2の「気化熱」は、液体が気体になるときにまわりから吸収する熱で、セメントの硬化とは逆です。水と反応して熱を出すのは水和熱で、気化熱ではありません。

覚え方

  • セメント+水=水和反応で水和熱を発して硬化(気化熱ではない)
  • 気化熱は液体が気体になるときに吸収する熱(発熱ではない)
  • 風化すると密度が小さくなる/粉末度は比表面積で表す
  • 早期材齢強度は普通ポルトランド>高炉B種(高炉B種は初期が小さく長期で伸びる)

理解度チェック

問題:セメントは、水と接すると気化熱を発しながら徐々に硬化していく。

〇か×か。

答え:×

水と反応して発するのは水和熱です。気化熱は液体が気体になるときに吸収する熱で、逆です。

問題:早期材齢強度は、高炉セメントB種よりも普通ポルトランドセメントの方が大きい。

〇か×か。

答え:

高炉セメントB種は初期の強度が小さく、長期で強度が伸びます。早期材齢では普通ポルトランドセメントの方が大きくなります。

令和7年度 2級土木施工管理技士 第一次検定(前期)過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • セメントの性質(水和反応で水和熱を発する/風化で密度低下/粉末度は比表面積で表す/高炉セメントB種は初期強度が小さい):セメント協会ほか

※ 問題文・図は転載していません。セメントの性質はセメント化学の基本にもとづきます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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