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令和7年度 2級土木施工管理技士 No.11を解説、棒状バイブレータによる締固め

令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.11は、コンクリートを棒状バイブレータ(内部振動機)で締め固める場合の留意点についての問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

棒状バイブレータは、鉛直に挿入して締め固めます。下層への挿入・振動時間・引き抜き方が正しく問われます。

やってはいけないのは横方向への使い方です。バイブレータでコンクリートを横移動させると材料分離を起こすため、横移動には使いません。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も適当でない記述)

棒状バイブレータの使い方の要点

項目正しい内容
横移動コンクリートの横移動には使わない(材料分離を起こす)
下層への挿入上下層を一体化するため、下層に10cm程度挿入する
振動時間1か所あたり5〜15秒程度とする
引き抜き方穴が残らないよう、ゆっくり引き抜く

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 横移動×(誤り)横移動させると材料分離を起こすため、横移動には使わない
2 下層への挿入○(正しい)上下層を一体化するため下層に10cm程度挿入する
3 振動時間○(正しい)1か所あたり5〜15秒程度とする
4 引き抜き方○(正しい)穴が残らないようゆっくり引き抜く

選択肢1のポイント(ここが誤り)

棒状バイブレータは、コンクリートに鉛直に差し込んで振動を与え、空気を抜いて密実にする道具です。締め固めるためのもので、コンクリートを流し込むためのものではありません。

山になったコンクリートを振動で遠くまで流す「横流し」をすると、長く振動を与えることになり、骨材とモルタルが分離します。だからコンクリートの横移動にはバイブレータを使わず、あらかじめ打ち込む位置に近い場所へ入れます。

覚え方

  • バイブレータは鉛直に挿入・横移動には使わない(横流し=材料分離)
  • 下層に10cm程度挿入して上下層を一体化する
  • 1か所の振動時間は5〜15秒程度
  • 引き抜くときは穴を残さないようゆっくり

理解度チェック

問題:棒状バイブレータは、コンクリートを横移動させるために使ってよい。

〇か×か。

答え:×

横移動させると材料分離を起こします。バイブレータは締固め用で、コンクリートの横移動には使いません。

問題:棒状バイブレータは、上下層を一体化するため下層に10cm程度挿入する。

〇か×か。

答え:

下層に10cm程度挿入することで、上下層が一体になります。

令和7年度 2級土木施工管理技士 第一次検定(前期)過去問解説 一覧へ

出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • コンクリート標準示方書[施工編](土木学会):内部振動機は鉛直挿入・下層に10cm程度挿入・1か所5〜15秒・横移動させない

※ 問題文・図は転載していません。締固めの留意点はコンクリート標準示方書の基本にもとづきます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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