令和7年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.16は、土留め工の部材名称に関する問題です。図に示された①と②の部材について、適当な組合せを1つ選びます。
土留め工は、掘削の側面を支える土留め壁と、その壁を内側から支える支保工でできています。支保工の水平材が腹起しと切りばり、腹起しと切りばりが交わる隅角部の斜材が火打ちです。
図の①は土留め壁の内側に沿って走る水平材で腹起し、②は隅角部に斜めに入る材で火打ちです。正しい組合せは腹起しと火打ちになります。
まぎれこむのが切りばりです。切りばりは掘削面を横切って向かい合う壁どうしを突っ張る水平材で、壁に沿う腹起しとも、隅角の火打ちとも別の部材です。①や②を切りばりと取り違えると、誤りの組合せを選ぶことになります。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も適当な組合せ)
腹起し・切りばり・火打ちは、置かれる場所とはたらきで見分けます。
| 部材 | 位置 | はたらき |
|---|---|---|
| 腹起し | 土留め壁の内側に沿って水平に連続 | 壁が受ける土圧を集めて切りばりに伝える |
| 切りばり | 対向する腹起しの間を水平に横断(腹起しに直角) | 腹起しから伝わる土圧を軸力で受けて突っ張る |
| 火打ち | 腹起しと切りばりの隅角部に斜め約45度(左右対称) | 隅角部を補強し、切りばりの間隔を広げる |
土圧は、土留め壁 → 腹起し → 切りばりの順に伝わります。壁に沿う水平材が腹起し、掘削面を横切る水平材が切りばり、隅角の斜材が火打ちです。
| 選択肢(①/②) | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 切りばり/火打ち | ×(誤り) | ①は壁に沿う水平材で腹起し。切りばりではない |
| 2 腹おこし/切りばり | ×(誤り) | ②は隅角の斜材で火打ち。切りばりではない |
| 3 火打ち/腹おこし | ×(誤り) | ①と②が入れ替わっている。①が腹起し・②が火打ち |
| 4 腹おこし/火打ち | ○(正しい) | ①=腹起し、②=火打ちで、これが正しい組合せ |
図の①は、土留め壁の内側に沿って水平に走る材です。壁が受ける土圧を集めて切りばりに伝える腹起しにあたります。
②は、腹起しと切りばりが交わる隅角部に斜めに入る材です。約45度で左右対称に取り付け、隅角を補強する火打ちにあたります。①=腹起し・②=火打ちの選択肢4が正しい組合せです。
誤りの三つに共通して紛れているのが切りばりです。切りばりは掘削面を横切って向かい合う壁を突っ張る水平材で、壁に沿う①(腹起し)とも、隅角の②(火打ち)とも別の部材です。位置で見分ければ、切りばりを混ぜた組合せは選ばずにすみます。
問題:火打ちは、腹起しと切りばりが交わる隅角部に斜めに取り付ける補強材である。
〇か×か。
答え:〇
火打ちは隅角部に斜め約45度で左右対称に取り付け、隅角を補強して切りばりの間隔を広げます。
問題:切りばりは、土留め壁の内側に沿って水平に連続して設置する部材である。
〇か×か。
答え:×
壁に沿って水平に連続するのは腹起しです。切りばりは対向する腹起しの間を横断し、土圧を突っ張って受けます。
出典・参考資料
※ 問題文・図は転載していません。部材の位置と役割は土留め支保工の標準的な構成にもとづき、最新の基準・指針で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月
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