ゼロから学ぶ土木施工管理

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令和8年度 2級土木施工管理技士 No.2を解説、粒径加積曲線と均等係数

令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.2は、土の粒径加積曲線に関する文章のイ〜ニに入る語句の組合せを選ぶ問題です。4つの組合せのうち、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

粒径加積曲線は、土に含まれる粒子の大きさの割合を表したグラフです。

問われるのは、粒径の幅と粒度のよい/悪いの対応、そして均等係数の大小です。

まちがえやすいのは対応の向きで、広い範囲の粒径を「悪い」と裏返してきます。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(適当な組合せ)

曲線の形・粒度・均等係数の対応

曲線①(緩やか)と曲線②(立っている)の粒度と均等係数は、次のように対応します。

曲線傾き・粒径粒度均等係数 Uc
緩やか・広範囲の粒径よい(イ)大きい(ハ)
立っている・粒径がそろう悪い(ロ)小さい(ニ)

均等係数は Uc=D60/D10 で求めます。D60・D10 はそれぞれ通過質量百分率が60%・10%になる粒径で、Uc が大きいほど粒径の幅が広いことを表します。

各選択肢の正誤

選択肢(イ/ロ/ハ/ニ)正誤解説
1 よい/悪い/大きい/小さい○(正しい)①広範囲=よい・②均一=悪い、Uc大=広範囲・小=均一で、すべて正しい
2 悪い/よい/小さい/大きい×(誤り)粒度も均等係数も向きがすべて逆
3 悪い/よい/大きい/小さい×(誤り)イ・ロの粒度が逆。広範囲の①は「よい」
4 よい/悪い/小さい/大きい×(誤り)ハ・ニの均等係数が逆。Uc大が広範囲

選択肢1のポイント(正しい組合せ)

広い範囲の粒径を含む土(曲線①)は、大小の粒子がかみ合ってすき間が埋まり、締め固めると高い密度になります。これが粒度の「よい」土で、盛土材料に向きます。逆に粒径のそろった土(曲線②)はすき間が埋まりにくく、粒度は「悪い」となります。だからイ=よい、ロ=悪いです。

この「よい/悪い」を数値化したのが均等係数です。Uc が大きいほど粒径の幅が広く(粒度がよい)、小さく1に近いほど粒径がそろう(粒度が悪い)。したがってハ=大きい、ニ=小さいとなり、選択肢1が正しい組合せです。

覚え方

  • 広範囲の粒径=粒度がよい/そろった粒径=粒度が悪い
  • 均等係数 Uc=D60/D10。大きいほど広範囲、小さい(1に近い)ほど均一
  • よい土は締め固まりやすく盛土材に向く。均一な砂は液状化しやすい
  • まちがいは「よい/悪い」か「Uc大小」を逆にした組合せ

理解度チェック

問題:均等係数 Uc が大きい土ほど、広い範囲の粒径を含み、粒度がよい。

〇か×か。

答え:

Uc=D60/D10 が大きいほど粒径の幅が広く、粒度がよい土です。小さく1に近いほど粒径がそろい、粒度が悪い土になります。

問題:粒径のそろった土は、すき間が埋まりやすく粒度がよい。

〇か×か。

答え:×

粒径がそろった土はすき間が埋まりにくく、粒度は悪い土です。広い範囲の粒径を含む土が、すき間が埋まって粒度がよくなります。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • 粒径加積曲線・均等係数 Uc=D60/D10(Uc大=広範囲の粒径=粒度がよい):土質力学の粒度の基本にもとづく

※ 問題文・図は転載していません。粒度・均等係数の内容は土質力学の標準的な内容にもとづきます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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