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令和8年度 2級土木施工管理技士 No.20を解説、河川堤防の土質材料

令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.20は、河川堤防に用いる土質材料に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

堤防の土質材料は、水を通しても崩れにくく、締め固めて安定する材料がよいとされます。水で飽和してもすべりにくい、圧縮変形や膨張がない、浸水や乾燥でクラックが出にくい、はいずれも良い材料の条件です。

まちがえやすいのが締固めやすさです。締固めやすいのは、大小の粒がかみ合う粒度分布のよい材料で、単一な粒径(そろった粒径)の材料はすき間が埋まらず締固まりにくくなります。単一な粒径がよい、とすると誤りです。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も適当でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1 水で飽和したとき、法面のすべりが起きにくい材料がよい○(正しい)飽和しても強度が保て、すべりにくい材料がよい
2 締固めのためには単一な粒径の材料がよい×(誤り)締固めやすいのは粒度分布のよい材料で、単一な粒径は締固まりにくい
3 圧縮変形や膨張性がない材料がよい○(正しい)堤体の安定に支障を及ぼす変形がない材料がよい
4 浸水・乾燥等の環境変化で法すべりやクラックが生じにくい材料がよい○(正しい)環境変化に対して崩れにくい材料がよい

選択肢2のポイント(ここが誤り)

締固めは、土の粒どうしをかみ合わせてすき間を減らし、密度を高める作業です。大きい粒のすき間を小さい粒が埋められる粒度分布のよい(広範囲の粒径を含む)材料の方が、高い密度に締め固まります

単一な粒径(粒がそろった材料)は、すき間が埋まりにくく締固まりにくいため、堤防の土質材料には向きません。選択肢2の「単一な粒径の材料がよい」は誤りです。

覚え方

  • 堤防材料は粒度分布のよい材料がよい(単一粒径は締固まりにくい)
  • 水で飽和してもすべりにくい/圧縮変形・膨張性がない材料がよい
  • 浸水・乾燥の繰り返しで法すべりやクラックが生じにくい材料がよい
  • 「単一な粒径がよい」は引っかけ。広範囲の粒径がよい

理解度チェック

問題:河川堤防の土質材料は、締固めのために単一な粒径の材料がよい。

〇か×か。

答え:×

締固めやすいのは粒度分布のよい材料です。単一な粒径はすき間が埋まらず締固まりにくくなります。

問題:河川堤防の土質材料は、水で飽和したとき法面のすべりが起きにくい材料がよい。

〇か×か。

答え:

飽和しても強度が保て、法面のすべりが起きにくい材料が堤防に適します。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期) 問題」
  • 河川堤防の土質材料(粒度分布のよい材料がよい・単一粒径は不適、飽和ですべりにくい・圧縮変形や膨張性がない):河川堤防の土質材料の基本にもとづく

※ 問題文・図は転載していません。内容は河川堤防の土質材料の標準的な内容にもとづきます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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